2014年1月27日更新
【2013年のさくらの開花・満開日】
 桜の開花前線は、3月13日に福岡・宮崎をスタートしてからおよそ2カ月半、
ついに5月26日に稚内でゴールしました。
 2013年の桜は、関東から西の地域で記録的に早く、
また北海道では記録的に遅い開花となりました。
 これは、2月初めと3月の気温が平年より高かったこと、
また4月中旬から5月に北日本で気温が低かったためです。
→前年の開花・満開日は 「さくら2012」


さくらの開花・満開日の観測はソメイヨシノを観測対象とし、各気象台が定めた標本木で行っている。 ソメイヨシノが分布していない北海道地方では一部を除きエゾヤマザクラを対象としている。 「開花」とは花が数輪以上開いた状態のことで、「満開」とは約80%の花が開花した状態のことである。


北海道
官署開花日平年差満開日平年差
札幌5/13+105/17+10
稚内*5/26+125/28+11
旭川*5/18+135/20+13
網走*5/25+145/27+13
釧路*5/23+65/25+5
帯広*5/10+65/16+9
室蘭5/16+105/21+10
函館5/08+85/12+8
東北
官署開花日平年差満開日平年差
青森4/29+55/06+7
秋田4/23+54/29+7
盛岡4/23+25/02+7
仙台4/09-24/15-1
山形4/1504/190
福島4/05-44/08-5
関東・甲信
官署開花日平年差満開日平年差
水戸3/21-124/01-7
宇都宮3/21-113/29-10
前橋3/22-94/01-5
熊谷3/19-103/26-10
東京3/16-103/22-12
銚子3/21-103/28-11
長野4/06-74/15-2
横浜3/18-83/22-12
甲府3/19-83/26-8
北陸・東海
官署開花日平年差満開日平年差
静岡3/17-83/23-11
名古屋3/19-73/28-6
岐阜3/21-53/29-6
3/25-53/30-6
新潟4/07-24/12-2
富山3/29-74/06-4
金沢3/30-54/05-5
福井3/28-64/02-7
近畿
官署開花日平年差満開日平年差
彦根3/30-34/05-4
京都3/22-63/30-6
舞鶴3/25-9------
大阪3/21-73/29-7
神戸3/21-73/31-5
奈良3/22-73/29-7
和歌山3/18-83/26-9
中国・四国
官署開花日平年差満開日平年差
岡山3/24-53/31-6
広島3/22-53/29-6
松江3/23-83/31-8
鳥取3/20-113/29-9
高松3/22-63/30-6
松山3/17-83/27-8
徳島3/24-43/30-6
高知3/15-73/22-8
下関3/19-83/28-8
九州・沖縄
官署開花日平年差満開日平年差
福岡3/13-103/22-10
大分3/14-103/25-9
長崎3/16-83/23-11
佐賀3/18-63/25-9
熊本3/16-73/22-10
宮崎3/13-113/22-11
鹿児島3/15-113/26-9
名瀬+1/14-51/28-2
那覇+12/28-211/23-12
南大東島+1/07-131/21-12
宮古島+1/19+32/01-8
石垣島+1/22+62/14+9
2013年のサクラの開花・満開日
・官署名に付した「*」はエゾヤマザクラ、「+」はヒカンザクラ、印のないものはソメイヨシノを観測対象としている。
・平年差に付した「-」は平年より早い、「+」は平年より遅いことを示す。
さくらの開花・満開日の平年差階級区分
さくらの開花を平年値(1981年〜2010年の30年間の累年平均値)と比べる場合、「平年並」は平年値との差が2日以内、「早い」とは平年値より3日以上早く、「かなり早い」は7日以上早いことを示す。
階級平年との比較
かなり早い7日以上早い
早い平年値より3日以上早い
平年並み平年値との差が2日以内
遅い平年値より3日以上遅い
かなり遅い7日以上遅い

さくらは夏頃に翌春咲く花の元となる花芽を形成し、秋に休眠(成長が止まる)に入る。休眠に入った花芽は、冬の低温に一定期間さらされると休眠から目覚め(休眠打破)、気温の上昇と共に成長を始め開花する。
休眠打破が不十分な場合は、開花が遅れたり不揃いになったりすることがある。


【2013年のさくら解説】 〜 「西早北遅」さくらシーズンは過去最長 〜

片山由紀子(ウェザーマップ・気象予報士)  資料提供:気象庁

◆開花

3月13日、全国(沖縄・奄美を除く)のトップを切って、福岡と宮崎でさくらが開花した。さくら前線が九州からスタートしたのは2009年以来、4年ぶりのこと。

福岡は平年より10日早く、宮崎は平年より11日早い開花で、いずれも観測史上最も早くなった。また、3月13日の開花は日本歴代の記録としても、2番目に早い。


さくらの開花 日本歴代の記録(1953年~2013年)
順位月日観測地点
1位3月10日2010高知
2位3月13日2013福岡 宮崎
2009福岡
3位3月14日2013大分
2010福岡 松山
1990福岡 高知
注意:2013年現在で、さくらの観測が行われている地点を対象とした

2013年の冬は、沖縄・奄美を除く全国で寒冬となった。しかし、3月は西・東日本で平年を大幅に上回る暖かさとなり、さくらが記録的に早く開花する結果となった。3月の平均気温は西日本で平年より1.6℃高く、東日本で平年より2.1℃高い。いずれも1946年以降、3月としては2002年に次ぐ高温である。


東京は3月10日、最高気温が25.3℃を記録し、観測史上最も早い夏日となった。急な暖かさの影響で、東京では3月16日、平年より10日早く開花した。2002年に並ぶ、観測史上最も早い記録である。

そのほか、九州から北陸地方にかけての広い範囲で、平年より1週間から10日程度早い開花となった。

一方、4月は一転、気温が低くなり、さくら前線の北上にブレーキがかかった。青森では平年より5日遅い、4月29日に開花、函館は大型連休が終わった5月8日に開花した。稚内、旭川、網走では観測史上最も遅く、札幌でも1980年以来、33年ぶりの遅い開花となった。

また、帯広では大型連休最終日(6日)に湿った雪が降り、積雪3センチを記録したが、その4日後にさくらが開花する珍事があった。


◆満開

3月22日、全国のトップを切って、福岡や東京など6か所で満開となった。開花以降も気温の高い状態が続いたため、九州から北陸地方にかけての広い範囲で、平年より1週間から10日程度早くなった。東京では平年より12日早い、3月22日に満開を迎え、さくら祭りの関係者を慌てさせた。

一方、東北北部から北海道にかけては気温が低くなった影響で、満開は平年より8日から17日ほど遅くなった。旭川と網走は観測史上最も遅い満開である。また、全国で最後に満開となったのは稚内で、5月28日である。5月10日には沖縄地方が梅雨入りしており、日本列島では春と初夏が同居した格好となった。


◆さくらシーズン期間は最長74日間

2013年のさくらシーズンは3月22日(福岡、宮崎)に始まり、5月26日(稚内)で終わった。シーズン期間は74日間と1953年以降では最も長くなった。これまでの記録は2010年の73日間である。

さくらシーズンが最長となった主な理由は、3月の西・東日本の高温と4月・5月の北日本の低温である。冬は全国的に寒く、西日本や東日本ではさくらの開花に必要な休眠打破がスムーズに行われ、その後の暖かさで、記録的に早い開花となった。一方で、北日本では気温の低い状態が5月まで続き、開花が遅くなった。春の天候の乱高下がさくらシーズンが長くなった原因といえよう。


◆東京のさくら開花 週末が多い

過去30年間、東京でさくらが開花した日を曜日別に調べてみた。

最も多いのは土曜日、次いで木曜日である。この2曜日で全体の半数を占める。一方、日曜日は1日だけである。東京では1966年(昭和41年)以降、さくらの開花、満開の観測を靖国神社境内にある標本木で行っている。都心部では平日の経済活動により、気温が週末にかけて高くなる傾向がみられ、さくらに影響している可能性がある。

実際、さくらが開花する日は晴れて、最高気温は16℃くらいである。過去30年で、雨の日に開花したのは4回(2012、2004、1998、1987)だけである。


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