梅雨前線は台湾から四国沖にかけて停滞し、活動が活発となった。九州
の西には上空寒冷低気圧(500hPa−10℃)があり、水蒸気画像では暗域が
明瞭であった。一方、下層には850hPaで339k以上の非常に湿った空気
が流れ込み、発達した対流雲は寒冷低気圧の南側から東側にかけて発生
した。
また、九州の山沿いでは午後から雷雨となったところがあった。
一方、紀伊半島でも局地的に一時間に50ミリ前後の激しい雨が降った。
これは、南からの湿った空気に加えて、高気圧の縁辺流が流れ込んだも
のと思われる。
日最大1時間降水量
名護65ミリ 五木(熊本)58ミリ 南紀白浜(和歌山)54ミリ
白浜(和歌山)47ミリ吉賀(島根)47ミリ 大金峰(熊本)47ミリ
佐賀41ミリ
■西日本の少雨に関する全般気象情報 第3号
春以降、西日本を中心に降水量の少ない状態が続いており、梅雨入り以
降も四国、九州北部地方などでは降水量が少なくなっています。このた
め、取水制限の実施されている河川があるほか、農作業への影響も懸念
されています。向こう一週間は、梅雨前線が本州付近に停滞する日が多
くなり、くもりや雨の日が多くなる見込みです。西日本では平年程度の
降水が見込まれるものの、これまでの状況をただちに解消するにはいた
らないでしょう。
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最高気温 晴れた北日本は平年を5℃前後上回った。
一方、雨となった西日本から沖縄にかけては
平年を下回ったところが多い。
帯広27.2℃(平年差+6.6℃)
旭川24.2℃(平年差+1.5℃)
釧路20.3℃(平年差+5.0℃)
尾鷲19.8℃(平年差−5.5℃)
京都23.1℃(平年差−4.3℃)
潮岬20.5℃(平年差−4.0℃)
徳島20.8℃(平年差−5.4℃)
那覇27.9℃(平年差−1.7℃)
最低気温 全国的に平年並みのところが多い。
西日本では20℃を超えたところも多く、朝か
ら蒸し暑い。
鹿児島20.8℃ 佐賀21.9℃ 高松21.0℃
広島20.9℃ 大阪19.0℃ 豊岡22.0℃
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