梅雨前線は平年に比べ活動が弱く、西日本を中心に太平洋高気圧の日本付近への張り出しが強かったため、全国的に平年並から早い梅雨明けとなった。
東日本、西日本、沖縄・奄美では太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日が多く、特に西日本の日照時間はかなり多かった。高温は東日本、西日本で顕著で特に西日本では1946 年以降、7 月としては3 番目の高温となった。また、東日本太平洋側と西日本では、上空の寒気や湿った気流の影響で局地的な雷雨となる日はあったものの、広い範囲でまとまった雨の降る日は少なく、顕著な少雨となった。西日本太平洋側では1946年以降7月としては最も少なく、東日本太平洋側では2番目に少なかった。沖縄・奄美は台風第8号の影響で先島諸島を中心に雨が降ったものの、月降水量は平年を下回った。北日本は、上旬は北海道の東の高気圧が西に張り出し、気温がかなり高かったが、中旬以降は低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多く、顕著な高温はおさまった。なお、27日から29日にかけては、中国、近畿、北陸地方を中心に、上空の寒気と湿った気流の影響で大気の状態が不安定となり、所々で局地的な大雨となった。河川の洪水や急な増水、落雷や突風などにより各地で被害が発生した。
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