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2008年12月

概況

 低気圧と高気圧が交互に日本付近を通過した。冬型の気圧配置となる日は少なく、全国的に天気は数日の周期で変わった。
 平年に比べ日本の東海上で高気圧が強く、日本海を進む低気圧や沿海州付近の気圧の谷に向かって、暖かい南風が入ったため、北・東日本では顕著な高温となった。冬型の気圧配置になる日が少なかったことから、東日本日本海側では平年に比べて晴れる日が多く、月間日照時間は、1946 年の統計開始以来最も多かった
 また北・東・西日本日本海側の降雪量は少なかった。低気圧がしばしば日本付近を通過したため、北日本、東日本太平洋側、西日本日本海側では多雨となった。
 沖縄・奄美では、大陸からの高気圧におおわれることが多く、顕著な少雨、多照となった。沖縄・奄美の月降水量は1946 年の統計開始以来2 番目に少なかった。




黄色:平年より高い(多い) 青:平年より低い(少ない)

平均気温

 月平均気温は、北日本と東日本でかなり高く、沖縄・奄美で高かった。相川(新潟県)では、12 月の月平均気温の最高値を更新した。西日本では平年並だった。


降水量

 月降水量は、西日本日本海側でかなり多く、北日本と東日本太平洋側で多かった。深浦(青森県)では12 月の月降水量の最大値を更新した。
 一方、沖縄・奄美ではかなり少なく、南大東島(沖縄県)では、12 月の月降水量の最小値を更新した。東日本日本海側と西日本太平洋側では平年並だった。


日照時間

 月間日照時間は、東日本日本海側と沖縄・奄美でかなり多く、東日本太平洋側と西日本で多かった。特に北陸地方では平年の140%以上となったところが多かった。高田(新潟県)、伏木(富山県)、長野、八丈島(東京都)では、12 月の月間日照時間の最大値を更新した。
 一方、北日本太平洋側では少なく、北日本日本海側では平年並だった。


降雪・積雪

 降雪の深さ月合計は、北日本から西日本にかけての日本海側で少なかった。月最深積雪は、平年を下回るところが多かった。





記録を更新した地点
月平均気温高い記録

平均気温 平年値 備考
相川 8.4℃ 6.9℃
千葉 9.7℃ 7.9℃ タイ記録

月降水量多い記録

降水量 平年値 備考
深浦 238.5mm 126.2mm

月降水量少ない記録

降水量 平年値 備考
南大東島 7.0mm 117.5mm

月日照時間多い記録

日照時間 平年値 備考
伏木 107.0h 72.8h
長野 182.7h 134.3h
高田 141.4h 82.0h
伏木 141.4h 101.9h



平均気温の平年差の経過(5日移動平均)
11月


資料提供:気象庁
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