◆エルニーニョ監視海域の5月の海面水温の基準値(1961〜1990年の平均値)との差は−0.2℃。
◆6 月の太平洋赤道域の海面水温は、西経110 度以東で平年より0.5℃ 以上低く、西経110 度付近と西経95 度以東では平年より1℃以上低かった。一方、東経140 度から東経155 度にかけてと東経160 度から西経170 度では平年より0.5℃以上高かった
◆南方振動指数は−0.9 (貿易風の強さの目安。正の値は貿易風が強いことを示す。)
◆太平洋の赤道に沿った表層(海面から深度数百mまでの領域)水温は、東経150 度から東経170 度にかけての深度70m 付近および東経170 度から西経140 度にかけての深度150m を中心に平年より1℃以上高かった。一方、西経120 度から西経85 度にかけての深度100m 以浅では平年より1℃ 以上低く、特に西経110 度から西経90 度の深度50m を中心に-2℃ を超える負偏差が見られた。
太平洋の赤道に沿った海面から深度260m までの平均水温平年偏差の経度-時間断面図では、5 月下旬に西経110 度付近に現れた-1℃を超える負偏差域は、6 月末にはほぼ消滅した。一方、6 月半ばに西経175 度から西経150 度付近に現れた+1℃ を超える正偏差域は東進し、6 月末には西経165 度から西経135 度付近に見られた。
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