月前半は移動性高気圧に覆われて晴れる日が多く、高温傾向が続いた。月後半は、オホーツク海高気圧が発達し、北日本中心に低温傾向となり、北日本では下旬に一時 強い低温となった。梅雨前線は中旬以降に本州南岸に位置し、10 日頃に九州南部・北部、11 日頃に四国から東北北部まで梅雨入りした。梅雨前線の位置がやや南に偏ったため、東・西日本では少雨傾向のところが多かった。南西諸島では、台風第4 号による降雨があったが、全体としては少雨傾向が続いた。
西日本、南西諸島では平年を上回ったところが多く、北日本、東日本の一部では平年を下回ったところが多かった。佐世保(長崎県)など2 地点で月平均気温の最高値とタイ記録となった。
北海道のオホーツク海側及び日本海側の一部、東北北部の一部、関東の太平洋側の一部、九州南部の一部及び南西諸島の一部で平年を上回り、銚子(千葉県)で月降水量の最大値を更新した。その他の地方では平年を下回った。特に北陸、東海、近畿、山陰の一部、九州の北部及び南西諸島の一部では、平年の40%以下 となったところがあり、四日市(三重県)、舞鶴(京都府)、与那国島(沖縄県)で、月降水量の最小値を更新した。
北海道の一部、南西諸島で平年を下回ったほかは、全国的に平年を上回ったところが多かった。特に西日本で平年を上回わり、中国の一部及び九州北部では平年の140%以上となったところがあった。萩(山口県)で、日照時間の最大値を更新した。