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2005年7月

概況

6月には日本の南海上にあることの多かった梅雨前線は7月に入り北上して、 日本付近に停滞することが多くなり、また、前線の活動も活発となって、 東日本、西日本ではまとまった量の雨となった。 さらに下旬には台風第7号が接近・上陸し、広範囲での渇水状況も一部地域を除き解消された。

中旬後半には、台風第5号が日本の南海上を西進したのにともない、 太平洋高気圧が北に張り出し、 西日本、東日本ではほぼ平年の時期に梅雨明けとなった。
北日本では、 月前半のオホーツク海高気圧の影響や後半の台風第7号通過後の寒気渦の影響で低温となった。 東日本、西日本では前半に平年を下回ったものの、月半ば以降、 太平洋高気圧の張り出しが強まったことから、気温も高くなり、月平均気温は平年並となった。
南西諸島では太平洋高気圧におおわれることが多く、気温も高かったが、 降水量は、台風第5号の影響のあった先島諸島では多かった一方、 その他の地点では記録的に少なく、地域差が大きかった。



黄色:平年より高い(多い) 青:平年より低い(少ない)

平均気温

月平均気温は、東日本と西日本では平年並だったが、北日本で低く、北海道から東北地方にかけての太平洋側では平年を1℃以上下回ったところがあった。一方、南西諸島では高かった。


降水量

月降水量は、北日本から東日本にかけての太平洋側と西日本で多かった。 一方、北日本から東日本にかけての日本海側では平年並だった。 南西諸島ではかなり少ない地点とかなり多い地点があった。 沖永良部(鹿児島県)、久米島、那覇、南大東島(以上、沖縄県)ではかなり少なく、 7月の月降水量の最小値を更新した。特に、久米島では月降水量が0.0mmだった。 一方、与那国島(沖縄県)ではかなり多く、7月の月降水量の最大値を更新した。


日照時間

月間日照時間は、南西諸島では平年並だったが、北日本ではかなり少なく、東日本と西日本では少なかった。北日本の多くの地点と、東日本から西日本の所々で平年の80%未満になった。




記録を更新した地点
月降水量の多い記録

降水量 平年値
与那国島 437.0mm 129.9mm
月降水量の少ない記録

降水量 平年値
久米島 0.0mm 138.1mm
那覇 6.5mm 176.1mm
沖永良部 2.0mm 176.6mm
南大東島 7.0mm 135.8mm



平均気温の平年差の経過(5日移動平均)
6月
8月

資料提供:気象庁
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