気象人トップ 気象ダイアリー 天候のまとめ トピックス 気象の本棚 暦と出来事 海況・エルニーニョ データベース 読者のページ

2006年3月

概況

上旬には日本海の低気圧に向かって南から暖気が入ったり、高気圧に覆われて晴れて気温が上がるなど、気温の高い日が多かったが、中旬には低気圧が東方海上で発達、一時冬型の気圧配置となり、所によっては大雪となったほか、東日本以西では気温が平年を下回るなど、気温の変動が大きかった。28日から29日にかけ、日本の北と南を通過した低気圧が北海道付近で発達し、北日本では風雪が強く荒れた天気となり、また、広く寒気が入ったことから、西日本ではサクラの開花後の季節外れの降雪となった。

北日本と東日本・日本海側では、上・下旬には低気圧の影響を、中旬や月末には冬型の気圧配置の影響を受けたことで月降水量が多くなった。また、下旬に低気圧や前線の影響の大きかった南西諸島でも月降水量が多くなった。

低気圧が北海道付近や日本のすぐ北を通ることが多かったことから、北海道を中心に北日本では日照時間がかなり少なくなった。一方、上・中旬に高気圧に覆われることの多かった西日本・太平洋側、と南西諸島では日照時間が多く、屋久島(鹿児島県)で3月の月間日照時間の多い記録を更新した。



黄色:平年より高い(多い) 青:平年より低い(少ない)

平均気温

月平均気温は北日本では高かった。北海道では平年を2℃以上上回ったところがあり、釧路(北海道)では3月の月平均気温の最高値のタイ記録となった。一方、東日本から南西諸島にかけては平年並だったが、寒暖の変動が大きかった。


降水量

月降水量は、北日本と東日本・日本海側、および南西諸島では多かった。北陸地方から近畿地方の日本海側ではかなり多く、平年の150%以上となったところがあった。一方、東日本の太平洋側では少なく、西日本では平年並だった。


日照時間

月間日照時間は、北日本と東日本・日本海側では少なかった。特に、北海道ではかなり少なく、平年の70%未満のところが多かった。岩見沢、浦河(以上、北海道)では3月の月間日照時間の最小値を更新した。一方、東日本の太平洋側と西日本の日本海側では平年並、西日本の太平洋側と南西諸島では多く、屋久島(鹿児島県)では3月の月間日照時間の最大値を更新した。


積雪・降雪

降雪の深さ(月合計)、月最深積雪ともに、北海道の一部や中国地方の日本海側などで多かったほかは、平年並または少なかった。




記録を更新した地点(3位まで)
月平均気温の高い記録

平均気温 平年値
釧路 0.6℃ -1.6℃
浦河 1.8℃ 0.1℃

月降水量の多い記録

降水量 平年値
富山 240.5mm 145.5mm

月間日照時間の多い記録

日照時間 平年値
屋久島 149.9h 104.9h

月間日照時間の少ない記録

日照時間 平年値
岩見沢 104.7h 171.0h
浦河 129.0h 201.5h
北見枝幸 97.4h 155.7h
広尾 139.9h 196.5h
敦賀 97.0h 128.7h
稚内 91.0h 148.2h
留萌 85.7h 143.8h
小樽 87.2h 137.9h
室蘭 132.9h 185.6h
倶知安 78.3h 130.9h

降雪の深さ月合計値の多い記録

降雪の深さ
月合計値
平年値
稚内 147cm 115cm
寿都 100cm 85cm
網走 83cm 70cm
根室 71cm 53cm
紋別 91cm 112cm

月最深積雪の大きい記録

最深 平年値
山口 8cm 2cm



平均気温の平年差の経過(5日移動平均)
2月
4月

資料提供:気象庁
気象人トップ 気象ダイアリー 天候のまとめ トピックス 気象の本棚 暦と出来事 海況・エルニーニョ データベース 読者のページ
Copyright(C) weathermap 2025 All rights reserved ウェザーマップホームページ≫