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2006年4月

概況

上旬は、短い周期で低気圧や前線が本州付近を通過した。低気圧の通過後は、北日本を中心に 一時的に冬型の気圧配置となり気温が低く、北海道では雪の日も多かった。

10日から12日にかけては、非常に動きの遅い低気圧と前線の影響で、九州北部、四国、紀伊半島に かけてと房総半島で、4月としては記録的な大雨となった所があった。この低気圧も含め、その後、動きの遅い寒冷低気圧が相次いで日本付近を通過したため、北・東・西日本では、気温が低く、日照時間の少ない日が多かった。また、寒気が通過する際大気の状態が不安定となり、関東を中心に落雷や降雹も観測された。月末には、再び短い周期で天気が変わるようになった。

なお月を通じて、黄砂が広範囲でたびたび観測され、東京では6年ぶりの観測となった。また、今冬、積雪が多かった東日本日本海側の山間部では、3月下旬以降の低温の影響もあり、融雪が遅れた。



黄色:平年より高い(多い) 青:平年より低い(少ない)

平均気温

月平均気温は、北日本、東日本、および西日本で低かった。特に、北日本ではかなり低く、 平年を2℃以上、下回ったところがあった。南西諸島では平年並だった。


降水量

月降水量は、北日本の太平洋側、東日本の日本海側、および西日本では多かったが、そのほかの地域は平年並だった。四国地方の一部などでは平年の200%以上となったところがあり、清水(高知県)では 、4月の月降水量の最大値を更新した。


日照時間

月間日照時間は、全国的に少なかった。特に、北日本、東日本日本海側、および西日本では、かなり少なく、平年の70%前後のところが多かった。札幌(北海道)、青森、秋田など、北日本を中心とする14地点で4月の月間日照時間の最小値を更新した。


積雪・降雪

降雪の深さ(月合計)、月最深積雪ともに、北日本、東日本日本海側の山沿いでは多かった。 平野部では北海道の太平洋側では多かったものの、その他は平年並か少なかった。




記録を更新した地点(3位まで)
月平均気温の低い記録

平均気温 平年値
紋別 1.8℃ 4.3℃
四日市 12.0℃ 12.8℃

月平均気温の低い記録

平均気温 平年値
紋別 1.8℃ 4.3℃
四日市 12.0℃ 12.8℃

降雪の深さ月合計値の多い記録

降雪の深さ
月合計値
平年値
広尾 67cm 34cm
稚内 36cm 29cm


平均気温の平年差の経過(5日移動平均)
月間日照時間の少ない記録

日照時間 平年値
札幌 121.0h 178.4h
苫小牧 125.1h 174.0h
浦河 138.6h 190.0h
函館 128.2h 189.1h
大船渡 126.5h 176.0h
深浦 100.8h 174.7h
青森 117.8h 187.3h
むつ 126.5h 193.8h
八戸 139.9h 194.3h
秋田 104.6h 175.0h
宮古 133.4h 192.3h
酒田 121.5h 173.1h
津山 125.2h 182.8h
奈良 115.5h 177.9h
小樽 113.8h 177.4h
寿都 115.6h 173.6h
室蘭 133.8h 193.5h
江差 110.1h 169.4h
新庄 111.4h 150.2h
若松 125.6h 175.8h
盛岡 130.6h 175.1h
石巻 146.3h 192.6h
 

日照時間 平年値
敦賀 111.7h 166.9h
西郷 138.7h 197.4h
松江 124.7h 183.2h
米子 126.1h 182.8h
鳥取 131.8h 176.8h
岡山 132.7h 186.7h
山口 142.9h 182.7h
稚内 124.1h 166.5h
紋別 132.2h 173.4h
山形 135.2h 180.3h
輪島 126.4h 186.8h
相川 124.5h 182.0h
新潟 138.7h 181.9h
高田 128.3h 181.9h
高山 123.9h 173.0h
上野 117.5h 164.1h
京都 121.0h 169.7h
彦根 124.4h 180.2h
福山 138.5h 191.2h
大阪 131.8h 183.6h
高松 141.3h 191.8h
3月
5月

資料提供:気象庁
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