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2006年7月

概況

梅雨前線が本州付近に停滞したため、南西諸島を除いて曇りや雨の日が多かった。梅雨前線の活動が活発だったため、各地でたびたび大雨となり、洪水や土砂災害等が発生した。特に中旬後半から下旬前半にかけては、梅雨前線がゆっくりと南下したため、山陰地方、北陸地方、長野県及び九州地方では記録的な豪雨となり、甚大な被害が発生した。この15日から24日にかけての大雨について、気象庁は「平成18年7月豪雨」と命名した。また、8地点で7月の月降水量の最大値を更新したほか、東日本日本海側では1946年以降の降水量の多い記録を更新した。
梅雨前線が下旬まで本州付近に停滞したため、東・西日本の梅雨明けは平年よりかなり遅れた。日照時間は全国的にかなり少なく、9地点で7月の月間日照時間の最小値を更新した。
気温は、月平均では全国的に平年並だったが、北・東・西日本では変動が大きく、中旬前半の高温と中旬後半の低温が顕著だった。
また、月を通して太平洋高気圧に覆われた奄美地方では気温が高く、降水量も少なかった。



黄色:平年より高い(多い) 青:平年より低い(少ない)

平均気温

月平均気温は、東北地方と北陸地方では低かったが、九州北部地方では高く、九州南部地方ではかなり高かった。名瀬(鹿児島県)では7月の月平均気温の最高値を更新した。そのほかの地域では平年並だった。


降水量

月降水量は、東北地方から西日本にかけて多く、特に日本海側ではかなり多かった。一方、北日本と南西諸島では平年並だった。
東北地方南部から西日本にかけては平年の170%以上となった地点が多く、気象台や測候所など全国153地点のうち、福井、諏訪(長野県)、阿久根(鹿児島県)など、8地点で7月の月降水量の最大値を更新した。
なお、気象台・測候所にアメダスを加えた全国約1,300か所の中では、九州、山陰、北陸地方、長野県を中心に、上記8地点を含めた合計171地点で7月の月降水量の最大値を更新した。


日照時間

月間日照時間は、北海道と南西諸島で平年並だったが、そのほかは少なかった。東北地方から四国地方にかけてはかなり少なく、東北地方と関東地方では平年の60%未満となったところが多かった。特に、東北地方の一部では平年の40%未満となった。盛岡(岩手県)、新潟、勝浦(千葉県)など9地点で7月の月間日照時間の最小値を更新した。




記録を更新した地点
月平均気温の高い記録

平均気温 平年値
名瀬 29.8℃ 28.4℃

月降水量の多い記録

降水量 平年値
福井 637.0mm 213.8mm
松本 366.5mm 132.6mm
諏訪 506.5mm 198.7mm
三宅島 495.0mm 195.3mm
西郷 556.5mm 190.1mm
641.5mm 216.7mm
阿久根 1133.0mm 362.9mm
人吉 1182.0mm 455.2mm
                    
月間日照時間の少ない記録

日照時間 平年値
大船渡 55.1h 150.0h
新庄 58.1h 154.4h
若松 86.5h 168.9h
盛岡 64.1h 143.2h
酒田 72.4h 179.8h
相川 81.3h 177.1h
新潟 98.3h 182.7h
勝浦 71.8h 169.2h
日光 46.8h 114.4h



平均気温の平年差の経過(5日移動平均)
6月
A HREF="200608.php">8月

資料提供:気象庁
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