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2007年7月

概況

上旬から中旬を中心に、太平洋高気圧の北への張り出しが弱く、梅雨前線が本州付近に停滞しやすかったため、東日本から西日本にかけて曇りや雨の日が多かった。上旬には活発な前線の影響で、九州地方を中心に大雨となり、中旬には台風第4号が13日に南西諸島を通過し、15日にかけて九州から本州南岸を東進したため、南西諸島と東・西日本の太平洋側を中心に大雨となった。一方、北日本では低気圧や前線の影響を受けにくかったため、日本海側を中心に晴れの日が多く降水量が少なかった。気温は、中旬を中心に寒気の影響を受けやすかったことから、北日本から西日本にかけて低かった。南西諸島では、太平洋高気圧に覆われ晴れて気温が高い日が多く、月平均気温は、1946年以降で第2位の高い記録となった。
九州以北の梅雨明けは、太平洋高気圧の北への張り出しが遅かったため、全般に平年より遅かった。



黄色:平年より高い(多い) 青:平年より低い(少ない)

平均気温

月平均気温は、北日本、東日本、西日本で低く、北海道と本州の広い範囲で平年を1℃以上下回った。一方、南西諸島ではかなり高く、西表島、与那国島(以上、沖縄県)では、7月の月平均気温の最高値を更新した。


降水量

月降水量は、東日本から西日本にかけての太平洋側でかなり多く、西日本日本海側では多かった。東北地方から九州にかけての太平洋側では、所々で平年の200%以上となり、延岡(宮崎県)と清水(高知県)では7月の月降水量の最大値を更新した。一方、北日本日本海側ではかなり少なく、羽幌(北海道)では、7月の月降水量の最小値を更新した。北日本太平洋側、東日本日本海側、南西諸島では平年並だった。


日照時間

月間日照時間は、西日本で少なく、東日本ではかなり少なかった。関東甲信地方や北陸では多くの地点で平年の60%未満となった。一方、北日本日本海側と南西諸島で多く、北日本太平洋側では平年並だった。




記録を更新した地点
月平均気温の高い記録

平均気温 平年値
与那国島 29.7℃ 28.6℃
西表島 29.7℃ 28.3℃
宮古島 29.8℃ 28.5℃
久米島 29.7℃ 28.5℃

月降水量の多い記録

降水量 平年値
延岡 834.5mm 270.1mm
清水 696.0mm 209.5mm

月降水量の少ない記録

降水量 平年値
羽幌 15.0mm 100.9mm




平均気温の平年差の経過(5日移動平均)
6月
8月

資料提供:気象庁
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