気象人トップ 気象ダイアリー 天候のまとめ トピックス 気象の本棚 暦と出来事 海況・エルニーニョ データベース 読者のページ

2007年8月

概況

2日に台風第5号が宮崎県日向市付近に上陸し、その後日本海に抜け、さらに青森県津軽半島に再上陸した。台風の影響で九州地方では風や大雨による災害が発生した。台風第5号が温帯低気圧となって東海上へ去ったあとは、南西諸島を除き、太平洋高気圧に覆われ、晴れて気温の高い日が続いた。特に、中旬には高気圧の勢力が強まり、暑さが厳しく、16日には熊谷(埼玉県)、多治見(岐阜県)で40.9℃と、これまでの国内最高気温の記録を更新したほか、各地で日最高気温が観測史上1位の値を更新した。
一方、太平洋高気圧の南の縁となった南西諸島では、台風第6、7、8号の接近や熱帯低気圧の影響、暖湿気の流入の影響でほぼ月を通して曇りや雨の日が多く、日照時間はかなり少なかった。また、11日には那覇で427.5㎜と8月の日降水量の記録を更新するなど大雨が多く、降水量は多かった。
下旬前半も東日本、西日本では、晴れて暑い日が続いたが、27から30日にかけて前線がゆっくりと南下、各地で大雨なったほか、著しい高温もおさまった。また、南西諸島でも高気圧に覆われ晴れる日が戻った。



黄色:平年より高い(多い) 青:平年より低い(少ない)

平均気温

月平均気温は、全国的に高く、東日本と西日本ではかなり高かった。北日本から西日本にかけては平年を1〜2℃上回ったところが多く、萩(山口県)、阿久根(鹿児島県)で8月の月平均気温の最高値を更新した。

※日最高気温の記録更新の状況などについては、9月3日発表の報道発表資料「夏の天候」の3ページ、および同資料巻末のデータ一覧を参照して下さい。気象庁「夏の天候」(PDF)


降水量

月降水量は、北日本から西日本にかけての太平洋側で少なく、特に、東日本太平洋側ではかなり少なかった。館山(千葉県)では8月の月降水量の最小値を更新した。
一方、東日本から西日本にかけての日本海側では多く、南西諸島ではかなり多かった。豊岡(兵庫県)では8月の月降水量の最大値を更新した。北日本日本海側では平年並だった。


日照時間

月間日照時間は、北日本太平洋側、東日本、および西日本で多かった。根室(北海道)では8月の月間日照時間の最大値を更新した。一方、北日本日本海側では平年並、南西諸島では少なかった。




記録を更新した地点
月平均気温の高い記録

平均気温 平年値
水戸 27.0℃ 25.0℃
28.2℃ 26.3℃
熊本 29.4℃ 27.7℃
阿久根 28.2℃ 26.8℃
人吉 27.3℃ 26.0℃

月降水量の多い記録

降水量 平年値
豊岡 329.0mm 124.3mm

月降水量の少ない記録

降水量 平年値
館山 3.5mm 121.4mm

月間日照時間の多い記録

日照時間 平年値
根室 206.5h 129.0h




平均気温の平年差の経過(5日移動平均)
7月
9月

資料提供:気象庁
気象人トップ 気象ダイアリー 天候のまとめ トピックス 気象の本棚 暦と出来事 海況・エルニーニョ データベース 読者のページ
Copyright(C) weathermap 2025 All rights reserved ウェザーマップホームページ≫