2025
2026年1月19日更新
【2025年のさくらの開花・満開日】
2025年のさくらは、関東から西ではだいたい平年並みの開花となりました。北日本では早い開花となりました。
2025年の冬は、12月から1月前半にかけて寒気の流れ込みが多く、気温は平年並みかやや低めの近年としては寒い冬となりました。このため、休眠打破は平年並みで近年としては強めとみられます。
1月後半は暖かい日が続きましたが、2月は北日本を除いて気温が低くなりました。3月は寒の戻りはありましたが、全体的には高めとなりました。このため、平年並みの開花となったところが多くなりました。
東北北部から北海道は、1月以降の気温の高さがそのまま早い開花につながるため、平年より1週間程度早い開花となりました。

→ 前年の開花・満開日は 「さくら2024」


さくらの開花・満開日の観測はソメイヨシノを観測対象とし、各気象台が定めた標本木で行っている。 ソメイヨシノが分布していない北海道地方では一部を除きエゾヤマザクラを対象としている。 「開花」とは花が数輪以上開いた状態のことで、「満開」とは約80%の花が開花した状態のことである。


北海道
官署 開花日 平年差 満開日 平年差
札幌4/23-84/27-9
稚内*5/7-65/10-6
旭川*4/30-45/2-5
網走*5/8-25/10-3
釧路*5/7-95/9-10
帯広*4/28-45/3-2
室蘭4/26-85/3-6
函館4/23-54/28-4
東北
官署 開花日 平年差 満開日 平年差
青森4/17-54/22-4
秋田4/15-24/18-4
盛岡4/16-24/19-5
仙台4/4-44/10-3
山形4/9-44/14-4
福島4/4-34/8-3
関東・甲信
官署 開花日 平年差 満開日 平年差
水戸3/27-34/8+2
宇都宮3/28-24/9+3
前橋3/28-14/7+2
熊谷3/2704/7+4
東京3/2403/30-1
銚子3/27-34/7+1
横浜3/2504/4+3
長野4/8-34/13-3
甲府3/26+14/4+2
北陸・東海
官署 開花日 平年差 満開日 平年差
静岡3/26+24/3+1
名古屋3/26+24/4+2
岐阜3/2503/31-2
3/28-14/2-1
新潟4/6-24/9-4
富山4/2-14/6-2
金沢3/29-54/6-2
福井4/4+34/9+2
近畿
官署 開花日 平年差 満開日 平年差
彦根4/4+34/9+1
京都3/27+14/5+1
大阪3/2704/40
神戸3/2704/6+1
奈良3/2804/40
和歌山3/26+23/30-4
中国・四国
官署 開花日 平年差 満開日 平年差
岡山3/2804/5+1
広島3/26+14/2-1
松江3/27-24/2-3
鳥取3/27-24/4-1
高松3/26-14/3-1
徳島3/26-24/6+2
松山3/25+13/30-4
高知3/23+13/28-2
下関3/2604/40
九州・沖縄
官署 開花日 平年差 満開日 平年差
福岡3/25+33/28-3
大分3/25+14/40
長崎3/24+13/31-2
佐賀3/25+14/20
熊本3/23+13/28-4
宮崎3/24+14/20
鹿児島3/24-24/7+2
名瀬+1/21+1-----
那覇+1/5-11-----
南大東島+3/3+42-----
宮古島+1/6-112/4-5
石垣島+1/22+4-----
2025年のサクラの開花・満開日
・官署名に付した「*」はエゾヤマザクラ、「+」はヒカンザクラ、印のないものはソメイヨシノを観測対象としている。
・平年差に付した「-」は平年より早い、「+」は平年より遅いことを示す。
さくらの開花・満開日の平年差階級区分
さくらの開花を平年値(1991年〜2020年の30年間の累年平均値)と比べる場合、「平年並」は平年値との差が2日以内、「早い」とは平年値より3日以上早く、「かなり早い」は7日以上早いことを示す。
階級 平年との比較
かなり早い 7日以上早い
早い 平年値より3日以上早い
平年並み 平年値との差が2日以内
遅い 平年値より3日以上遅い
かなり遅い 7日以上遅い

さくらは夏頃に翌春咲く花の元となる花芽を形成し、秋に休眠(成長が止まる)に入る。休眠に入った花芽は、冬の低温に一定期間さらされると休眠から目覚め(休眠打破)、気温の上昇と共に成長を始め開花する。
休眠打破が不十分な場合は、開花が遅れたり不揃いになったりすることがある。

【さくら2025】高知は2年連続のトップ開花 過去最多の訪日外国人片山由紀子 (ウェザーマップ・気象予報士)

2025年春(3月~5月)地域平均平年差(比)
地域気温降水量日照時間
北日本1.2℃(かなり高い)122%(多い)91%(少ない)
東日本1.0℃(高い)114%(多い)92%(少ない)
西日本0.5℃(高い)105%(平年並み)99%(平年並み)
沖縄・奄美-0.1℃(平年並み)114%(平年並み)107%(多い)
※2025年春(3月~5月)の平均気温、降水量、日照時間を平年と比べたもの。

2025年春(3月~5月)は暖かい空気に覆われた北日本と東日本で、気温が平年を大幅に上回り、記録的な暖春となりました。一方、寒気の影響を受けやすかった西日本や沖縄・奄美は気温の変化が大きく、肌寒い日が多くなりました。

また、降水量も北日本と東日本で多く、日照時間も少なくなりました。5月はくもりや雨のぐずついた天気が続き、五月晴れが少なかったと言えそうです。

開花

3月23日、全国のトップを切って高知と熊本でさくらが開花しました。高知は平年より1日遅く、昨年と同じです。高知のトップ開花は通算20回目となりました。なお、2年続けて同日同地点でのトップ開花は1971年・1972年の高知以来53年ぶり、2度目です。

この冬は西日本を中心に寒冬となったため、休眠打破は順調と思われましたが、成長スピードは上がらず、西・東日本では平年並みの開花となった所が多くなりました。

一方、北日本は気温の高い状態が続き、平年より一週間程度早い開花となりました。4月4日には仙台と福島で、17日には青森でさくらが開花するなど、今年もさくら前線の北上は早くなりました。また、4月23日は函館と札幌で開花しました。

満開

西・東日本では4月になると続々と満開となり、満開のさくらの下で入学式が行われた所が多くなりました。東京は3月30日に満開となった一方で、鹿児島は4月7日になって、ようやく満開となりました。鹿児島では近年、開花から満開までの日数が長くなる傾向にあり、今年も2週間とさくらの時期が長くなりました。

お花見を待ちわびているのは日本人だけではないようです。日本政府観光局によると3月の訪日外国人は過去最高の3,497,600人に達しました。これはさくら観光を目的とした訪日需要が高まったことなどで、中国、インドネシア、米国を中心に訪日外客数が増加したことが背景にあるようです。

さくら開花前に初夏日

3月23日は東京で今年初の夏日となりました。初夏を思わせる強い日差しと汗ばむ気温でしたが、周囲に緑はありません。東京ではまださくらが咲いていなかったのです。

平均すると、東京のさくら開花日は3月24日頃、一方で初夏日は4月22日頃で、その差は一か月くらいあります。通常、さくらが咲くころに夏日となることはありません。

ただ、過去一回だけ逆転したことがあります。2013年は3月10日に初夏日となり、6日後にさくらが開花したのです。3月の東京は雪日数が5日となるなど、寒暖差が非常に激しくなりました。

満開にならないさくら

那覇では年明けすぐの1月5日にさくら(緋寒桜)が開花しました。平年と比べ11日早い開花です。しかし、今年は平年の満開日2月4日を過ぎても満開になりませんでした。満開とならなかったのは1977年以来、48年ぶりのことです。

また、那覇のほかにも、石垣島と南大東島でも満開の発表はありませんでした。いずれも3年連続です。

なぜ、満開にならなかったのでしょう。気象台ではさくらの木の生育状況に原因があるのか、天候に原因があるのか特定できないとしています。

満開にならず葉桜となってしまった那覇の標本木(那覇市の末吉公園)
(2025年2月15日、沖縄気象台提供)