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【2002年の天候の特徴】

1月から5月頃まで全国的に高温傾向が続き、夏になっても東・西日本では高温で経過した。北日本では8月に低温となった。秋以降は気温の変動が大きくなり、11月には全国的に著しい低温となった。年平均気温は、北・東・西日本、南西諸島の4地域とも、高くなった。東・西日本の高温は6年連続、南西諸島の高温は5年連続であった。
夏以降、西日本を中心に少雨傾向が続き、西日本と東日本太平洋側では年降水量が少なくなった。
1〜2月には冬型の気圧配置は続かず、移動性高気圧に覆われ晴れて気温の高い日が多かった。高温傾向は3月以降も続き、特に3月にはほぼ全国的に著しい高温となり、各地で3月の平均気温の高い記録を更新した。夏の天候は地域差が大きく、北日本では多雨・寡照で低温傾向となる一方、西日本では高温・少雨・多照となった。秋は気温の変動が大きく、10月下旬以降、強い寒気が入りやすくなり、11月上旬には北日本で大雪となったところもあった。また、11月は全国的に低温となり、北日本と東日本は12月も低温となった。


平均気温

年平均気温は全国で平年を上回った。西日本の一部で平年を1.0℃以上 上回ったと ころがあったが、ほとんどの地点で0.5℃前後平年を上回った。


降水量

年降水量は北海道、東北、北陸で平年を上回った。特に東北や北陸の一部では平年の120%を超えたところがあった。金沢(石川県)で年降水量の最大値を更新した。
一方、西日本では平年を下回った。特に西日本の太平洋側では平年の80%以下となったところがあった。萩(山口県)、姫路(兵庫県)、南大東島(沖縄県)では年降水量の最小値を更新した。


日照時間

年間日照時間は東日本と西日本で平年を上回り、北日本や南西諸島の一部で平年を下回った。




【季節別の天候経過】
冬(2001年12月〜2002年2月)

12月は冬型の気圧配置が現れやすく、北日本では期間初めから、その他の地方は後半を中心に低温となった。1〜2月は冬型の気圧配置となることが少なく、移動性高気圧におおわれ晴れて気温の高い日が多くなった。このため3か月平均気温は全国的に高く、冬の降雪量は北日本の日本海側で平年並、東・西日本の日本海側では少なかった。また、1月には低気圧が周期的に本州付近を通過し、太平洋側を中心にまとまった量の雨や雪が降った。

冬の平均気温は全国で高くなった。冬の降水量は、1月に発達した低気圧の通過があった東日本で多く、南西諸島は少なかった。北日本、西日本は平年並だった。冬の日照時間は北日本太平洋側、西日本日本海側、南西諸島で多く、その他の地方は平年並だった。


春(3〜5月)

春の天気は周期的に変化した。3月は東日本以西で移動性高気圧に覆われやすく、また4月には日本の北を通った低気圧により南風が吹きやすかったため、3〜4月は極端な高温となった。5月も高温傾向であったが、中旬を中心に現れたオホーツク海高気圧の影響で北日本や東日本では一時低温となった。
3月には低気圧が北日本を通過しやすく北日本では平年に比べ晴れの日が少なく、東日本以西では晴れの日が多かった。一方、4〜5月には低気圧が東・西日本の日本海側を通過することが多くなり、その影響を受けやすかった東・西日本では晴れの日が平年に比べ少なく、影響の小さかった北海道や南西諸島では晴れの日が多かった。また、南西諸島や北海道では少雨となった。

春の平均気温は全国で高くなった。春の降水量は北日本、東・西日本の太平洋側、南西諸島で少なく、西日本日本海側で多かった。春の日照時間は北日本日本海側、南西諸島で多く、東日本太平洋側、西日本で少なかった。


夏(6〜8月)

夏の天候は地域差が大きく、北日本では多雨・寡照で低温傾向となる一方、西日本では高温・少雨・多照となった。
北日本では、夏の前半は気温の変動が大きく、6月後半にはオホーツク海高気圧と寒気の影響で強い低温となった。7〜8月は低気圧や前線の影響で、曇りや雨の日が多く、大雨となる日もあった。
東・西日本では、7月に東日本が台風の影響で多雨となったものの、梅雨前線の影響は全体に小さく、特に西日本では少雨傾向となった。
7月下旬からは太平洋高気圧に覆われて、晴れて暑い日が多かった。南西諸島では7月に台風が接近することが多く、多雨・寡照となったほか、季節を通して寡照傾向が続いた。

沖縄では5月11 日頃、奄美では5月8日頃に梅雨入りした。九州から本州にかけては6 月10 日〜11 日頃にほぼ一斉に梅雨入りした。沖縄と奄美では6月下旬に梅雨明けした。九州南部では平年より約1週間遅い7月21 日頃に梅雨明けし、その他の地域は平年日に近い7 月中旬末から7 月下旬前半にかけて梅雨明けした。
梅雨の時期の降水量を同時期の平年の降水量と比較すると、中国地方や九州北部では平年を下回るところが多く、福岡の総降水量は平年の50%だった。東日本と東北では台風の影響もあり、総降水量が平年の150%以上のところが多かった。

夏の平均気温は北日本では平年並で、北海道で低かった。東・西日本、南西諸島では高かった。夏の降水量は北日本で多く、西日本で少なかった。夏の日照時間は北日本や南西諸島では少なく、東・西日本では多かった。


秋(9〜11月)

9月から10 月中旬まで寒気の影響が小さかったが、10 月下旬以降には強い寒気の影響を受けた。特に11月上旬は、真冬並の強い寒気が南下したため、北日本では大雪となったところがあり、北陸地方や中部地方でも平年よりかなり早い初雪となった。このため、3 か月平均では全国的に低温となった。北日本と東日本では、10 月と11 月に低気圧、前線、台風の影響を受けやすく、日本海側中心に多雨傾向だった。
西日本では、晴れる日が多く、少雨・多照だった。南西諸島では低気圧、前線の影響で天気がぐずつくことが多く、多雨・寡照だった。

秋の平均気温は全国で低かった。秋の降水量は北・東日本の日本海側、南西諸島で多く、西日本では少なく、平年比50%以下のところもあった。秋の日照時間は北日本日本海側と南西諸島で少なく、東日本太平洋側と西日本で多かった。




黄色:平年より高い(多い) 青:平年より低い(少ない)




平均気温の平年差の経過(5日移動平均)




記録を更新した地点
年降水量の多い記録

降水量 平年比 これまでの最大
金沢 2793.0mm 113% 2722.5mm(1993)

年降水量の少ない記録

降水量 平年値 これまでの最小
1083.0mm 64% 1175.5mm(1996)
姫路 808.0mm 65% 831.5mm(1978)
南大東島 1050.0mm 64% 1172.5mm(1972)




資料提供:気象庁
   寒候期予報の解説 ( 2002年10月25日更新 )
   2002年夏の天候 ( 2002年9月12日更新 )
   2002年の梅雨 ( 2002年8月6日更新〜速報〜・9月3日更新〜まとめ〜)
   さくら2002 ( 2002年5月14日更新 )
   黄砂2002 ( 2002年4月26日更新 )
   暖候期予報の解説 ( 2002年4月1日更新 )

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