台風18号は00時、950hPa(非常に強い)、
潮岬の南南西70キロの海上。
03時には955hPa(強い)でやや勢力を弱めたが、
北東に毎時55キロと速度を速めている。
太平洋高気圧が、この時期としては強いこと、
また、日本の南海上の海水温が平年より1℃程度高いため、
勢力がさほど弱まらないまま、本土に接近したとみられる。
05時には鳥羽市付近、05時すぎに愛知県知多半島に上陸、
上陸時の中心気圧は955hPa、強い勢力を維持。
東日本に上陸した台風としては、過去最大級といえる。
(04年に伊豆半島に上陸した22号は950hPaだった)
上陸そのものは2年ぶり、10月の台風初上陸は1987年以来。
06時には岡崎市付近(960hPa・強い)
07時には飯田市の西南西30キロ(960hPa・強い)
08時には諏訪市の南30キロ(960hPa・強い)
09時には高崎市の南東30キロ(975hPa)
勢力を弱めたが、強風域が広がり「大型」に。
12時には会津若松市の南南西50キロ、975hPa(大型)、
15時には白石市の東30キロ、980hPa(大型)、
18時には釜石市の南東50キロ、980hPa(大型)
21時にはえりも岬の南210キロ、980hPa(大型)
激しい雨の中心は、明け方まで紀伊半島(台風本体の雨雲)、
明け方から朝にかけては東海地方、
台風の外側の暖湿流と秋雨前線の影響で、
関東では明け方から朝にかけて非常に激しい雨。
また、東北南部太平洋側でも、明け方から非常に激しい雨。
■1時間降水量の日最大値
東海(愛知)83.0ミリ(05:50)10月1位
色川(和歌山)79.5ミリ(02:20)10月1位
津71.5ミリ(10月1位)、大島北ノ山(東京)67.5ミリ(01:50)
名古屋67.0ミリ(06:00)10月1位
蟹江(愛知)64.0ミリ(05:40)、越谷(埼玉)60.0ミリ(04:20)
東京都心でも03:57までの1時間に51.0ミリを観測、
都内では、文京区音羽などの4棟が床上浸水、
足立区舎人などの3棟が床下浸水。
24時間降水量は、色川(和歌山)365.5ミリ(03:50)、
日出岳(奈良)324.0ミリ(04:00)、
浪江(福島)281.5ミリ(14:40)10月1位
日降水量は、普代(岩手)258.0ミリ(10月1位)
雄勝(宮城)254.5ミリ、浪江(福島)243.0ミリなど。
八戸や宮古、仙台、小名浜、東京、横浜、豊岡でも、
100ミリを超えた。横浜は144.0ミリに達している。
東京都心は未明に非常に激しい雨が降った後、
気温が18℃から16℃に下がり、弱い北風に。
台風前面に寒気が流入していたためと思われる。
ところが、午前7時台に突如として南風が強まり、
8時39分にはS30.2m/sを観測している。
気温も7時から8時の間に3.4℃上昇した。
また、昼前からは風が強いものの、天気は急速に回復。
■日最大風速
えりも岬NNE36.0m/s(23:23)
セントレア(愛知)NNW32.7m/s(05:20)
弾崎(新潟)NNW30.3m/s(13:38)観測史上1位
■日最大瞬間風速
えりも岬(日高)NNE47.2m/s(18:28)
セントレア(愛知)NNW44.2m/s(05:09)
尾鷲NNE42.0m/s(01:08)10月1位
新城(愛知)E41.1m/s(04:37)
潮岬NE40.4m/s(00:25)
伊良湖(愛知)ENE39.9m/s(03:14)10月1位
午前5時頃、茨城県土浦市し宍塚で突風が発生、
2名が負傷し、住家の屋根瓦飛散等の被害が発生。
被害は長さ約1.6キロ、幅約200~250メートルの帯状。
また、4時50分頃にも、龍ヶ崎市から八代町で突風。
水戸地方気象台は現地の調査の結果、
以上の両現象とも「竜巻と推定される」と発表した。
竜巻の強さは藤田スケールでF1。
また、千葉県九十九里町でも突風で1戸が全壊、
14戸の屋根が吹き飛んでいる。
各交通機関にも多大な影響。
首都圏のほぼ全線がストップしたJR東日本では、
影響人員が計約296万人に上り過去最大規模となった。
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最高気温 日本海側と北日本は低め。
北海道は10月下~11月上並。
太平洋側は平年並~高く、
関東は夏日の地点もあった。
東京26.0℃(平年差+3℃)
さいたま26.8℃、熊谷26.7℃、
羽田26.3℃、館林25.9℃など。
最低気温 北海道は平年を下回る気温。
4地点で氷点下を観測。
沼川(宗谷)-0.8℃
歌登(宗谷)-0.1℃
上川(上川)-0.1℃
川湯(釧路)-0.1℃
そのほかの各地は
平年を上回る気温で、
特に西日本の日本海側で高い。
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