◆エルニーニョ監視海域の12月の海面水温の基準値(1961〜1990年の平均値)との差は+1.4℃。
◆12月の太平洋赤道域の海面水温は日付変更線付近から西経95度にかけて平年より1℃以上高く、西経175度から西経145度と、西経110度から西経100度にかけて+1.5℃以上の正偏差が見られた。
◆南方振動指数は-1.0。(貿易風の強さの目安。正の値は貿易風が強いことを示す。)
◆太平洋の赤道に沿った表層(海面から深度数百mまでの領域)水温は、西経120度以東の深度30mから100mで平年より3℃以上高かった。一方、東経170 度以西の深度80mから170mでは-2℃以下の負偏差が見られた。太平洋の赤道に沿った海面から深度260mまでの平均水温平年偏差の経度・時間断面図では、10月半ばに東経170度から西経90度に分布していた+1℃以上の正偏差域がその後東進し、12月末にはその西端が西経100 度に到達したが、12月半ば以降、西経160度から西経125度にかけて再び+1℃以上の正偏差が見られた。一方、12月初めに西部で現れた-1℃以下の負偏差域は東方へ拡がり、12 月末にはその東端が東経170 度に達した)。
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