◆エルニーニョ監視海域の2月の海面水温の基準値(1961〜1990年の平均値)との差は+0.1℃。
◆3月の太平洋赤道域の海面水温は、東経160 度から西経140度および西経90度から西経80度にかけて
平年より0.5℃以上高く、日付変更線付近および西経160 度付近では+1℃以上の正偏差が見られた。
一方、西経120度付近および西経105度から西経100度にかけては
平年より0.5℃以上低く、西経100度付近では−1℃以下の負偏差が見られた。
◆南方振動指数は-0.3。(貿易風の強さの目安。正の値は貿易風が強いことを示す。)
◆太平洋の赤道に沿った表層(海面から深度数百mまでの領域)水温は、
西経145度から西経115度にかけての深度30mから深度100mにかけて平年より1℃以上高かった。
一方、西経145度以西の深度100mから150mを中心とする領域および西経95度以東の深度30m付近では
−1℃以下の負偏差が見られた。
太平洋の赤道に沿った海面から深度260mまでの平均水温平年偏差の経度−時間断面図では、
2月後半に西経160度付近に現れた+0.5℃以上の正偏差域が3月半ばに西経120度付近まで東進し、
その後3月末には+0.5℃以上の正偏差域は見られなくなった。
一方、3月初めに東経165度以西に分布していた−0.5℃以下の負偏差域は、3月末には東経160度付近のみに見られた。
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