北日本は、前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多く、寒気も入りやすかったため、低温・多雨・寡照だった。東日本、西日本、南西諸島では、太平洋高気圧に覆われ晴れる日が多かったため、高温傾向で少雨となった。中旬後半に台風第13号が関東の南海上を北東進し、関東南部でまとまった降水があった。また、下旬後半に台風第15号が南西諸島を通過した後、東シナ海を北上したため、西日本の太平洋側を中心に大雨となった。しかし、東海、近畿、中国地方では、台風によるまとまった降水が無く、少雨傾向が続いた。
北海道と東北北部および九州の一部で平年を下回った。特に東北北部の一部および北海道の日本海側で平年を1℃以上下回り、北海道のオホーツク海側と太平洋側では平年を2 ℃以上下回った。一方、東北南部以西では平年を上回った。特に関東、東海、北陸、中国、四国の一部で平年を1℃以上上回ったところがあっ た。
東北北部、北海道、関東、甲信の一部、紀伊半島、九州南部の一部などで平年を上回り、特に東北北部および伊豆諸島の一部では平年の170%以上となった。大島(東京都)では月降水量の最大値を更新した。一方、東北南部の太平洋側、北陸、中部から九州南部、南西諸島などでは平年を下回り、特に北陸、中部、近畿、中国、四国、九州北部、南西諸島で平年の40%以下となったところがあった。さらに北陸、中国、南西諸島の一部では平年の10%以下となったところがあった。飯田(長野県)、那覇(沖縄県)では月降水量の最小値を更新した。
北日本および中国の日本海側、九州北部の日本海側、南西諸島の一部で平年を下回り、特に東北北部、北海道の日本海側などでは平年の60%以下となったところがあった。倶知安(北海道)、青森(青森県)では月間日照時間の最小値を更新した。一方、東北南部から九州南部にかけては平年を上回り、特に関東、甲信、東海などでは平年の120%以上となり、長野県軽井沢では平年の143%となった。