日本付近に強い寒気が南下し冬型の気圧配置となる日が多く、全国的に低温となった。特に上旬は、真冬並の強い寒気が南下し冬型の気圧配置が強まった。このため、北日本では大雪となった所があり、北陸地方や中部地方でも平年よりかなり早い初雪となった。中旬以降も南西諸島を除き気温の低い状態は続いたが、天気は周期的に変わって高気圧に覆われ晴れる日もあり、下旬は東日本を除き平年並となった。
全国的に平年を下回り、特に北海道の日本海側、東北、北陸、東海、西日本の広い範囲で、平年を2℃以上下回った。さらに新庄(山形県)、若松(福島県)、四日市(三重県)では平年を3℃以上下回った。盛岡(岩手県)など全国の30地点で月平均気温の最低値を更新し、大阪(大阪府)など8地点で過去の最低値とタイ記録となった。
北日本、北陸、中国の一部、九州の東シナ海側などで平年を上回り、特に北海道・東北の一部、北陸などで平年の170%以上となったところがあった。留萌(北海道)、新潟(新潟県)、金沢(石川県)、富山(富山県)の4 地点で月降水量の最大値を更新した。一方、北海道の太平洋側の一部、東日本の太平洋側、西日本および南西諸島で平年を下回り、関東・東海の太平洋側、山陽、四国、南西諸島の一部で平年の40%以下となったところがあった。御前崎(静岡県)では平年の10%以下となった。大島(東京都)、厳原(長崎県)の2地点で月降水量の最小値を更新した。
北日本の日本海側、北陸、四国、九州南部、南西諸島などで平年を下回り、特に北海道・東北北部の日本海側では平年の60%以下となったところがあった。さらに北海道の日本海側の一部で平年の40%以下となったところがあった。留萌(北海道)など7地点で月間日照時間の最小値を更新した。一方、北海道の太平洋側、関東・甲信、西日本の瀬戸内海側、九州北部などで平年を上回った。
北海道、東北で降雪・積雪とも平年より多かった。大船渡(岩手県)で降雪の深さの月合計値の最大値を更新した。