月を通して、低気圧と高気圧が交互に通り天気は概ね数日の周期で変わった。低気圧通過後には一時的に寒気が入ったものの長続きせず、低気圧の前面や南の高気圧に沿って暖かい湿った空気が入りやすかったため、全国的に極端な高温となった。一方、低気圧が頻繁に通過したことや南岸の前線の影響などを受けやすかったことから、東・西日本太平洋側を中心に降水量が多く、また寡照傾向となった。
全国で平年を上回った。特に東日本、西日本、南西諸島では平年を2 ℃以上上回り、九州では平年を3 ℃以上上回ったところがあった。11 月としては記録的な高温となり、全国150の観測地点のうち東日本、西日本、南西諸島の86の地点で11月の平均気温の最高値を更新し、2 地点でタイ記録となった。
北日本と東日本の日本海側で平年を下回ったほかは、平年を上回ったところが多かった。尾鷲(三重県)では、11 月の月降水量が1049.5mm (平年値:261.9mm 、平年比:401 %)となるなど、18 地点で月降水量の最大値を更新した。また、岩見沢(北海道)では月降水量の最小値を更新した。
北日本で平年を上回ったほかは、全国で平年を下回った。大島、八丈島(以上東京都)、四日市、尾鷲(以上三重県)、奈良(奈良県)、名護(沖縄県)の6地点で11月の日照時間の最小値を記録した。
降雪の深さ合計、最深積雪ともに全国で平年を下回った。