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2004年10月

概況

大陸からの高気圧に覆われて全国的に晴れる時期もあったが長続きしなかった。台風や秋雨前線の影響を受けやすかったため曇りや雨の日が多く、降水量は東日本や西日本を中心に平年を大きく上回った。

上旬末には台風22号が伊豆半島付近に、また中旬末には台風23号が四国地方に相次いで上陸して各地で大雨や暴風となった。さらに下旬後半は台風24号が南西諸島に接近した後、温帯低気圧にかわって本州南岸を東進したため太平洋側を中心に天気がくずれた。

10月に台風が2個上陸したのは1951年の統計開始以来1位タイの記録。また、今年の台風上陸数は10個となり、統計開始以来最多となった。南西諸島への台風の接近数も10月は3個で統計開始以来の最多。また、今年の南西諸島への台風の接近数は14個となり、統計開始以来最多となった。



黄色:平年より高い(多い) 青:平年より低い(少ない)

平均気温

東北地方から関東地方にかけての太平洋側と南西諸島の一部を除いて、平年を上回ったところが多く、北海道の一部などでは平年を1℃以上上回った。父島(東京都)では10月の月平均気温の最高値を更新した。


降水量

東日本と西日本を中心に平年を大きく上回り、東北地方南部から東海地方にかけてと西日本の一部で月降水量が平年の300%以上となり、特に、静岡では平年の557%、甲府(山梨県)では543%、東京では478%となった。また、東京、長野、大阪など32地点で10月の月降水量の最大値を更新した。
一方、北海道では平年を大きく下回り平年の40%以下のところがあった。羽幌、雄武、紋別(いずれも北海道)では月降水量の最小値を更新した。


日照時間

北海道の一部と西日本の太平洋側を除いて平年を下回り、東北地方では平年の80%以下となったところがあった。



記録を更新した地点
月平均気温の高い記録

平均気温 平年差
父島 27.2℃ +1.2℃
月降水量の多い記録

降水量 平年値
福島 407.5mm 95.3mm
長野 319.0mm 70.2mm
宇都宮 490.0mm 120.1mm
前橋 392.5mm 93.4mm
熊谷 513.5mm 123.5mm
水戸 489.5mm 143.3mm
甲府 586.0mm 108.0mm
静岡 957.0mm 171.8mm
東京 780.0mm 163.1mm
横浜 811.5mm 174.4mm
岡山 242.0mm 87.5mm
大阪 356.0mm 109.3mm
大分 519.5mm 129.3mm
ほか全国32地点

月降水量の少ない記録

降水量 平年値
羽幌 67.0mm 159.5mm
雄武 23.0mm 105.8mm
紋別 20.0mm 87.3mm




平均気温の平年差の経過(5日移動平均)
9月
11月

資料提供:気象庁
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