短い周期で低気圧が日本付近を通過し、北日本から西日本では天気は数日の周期で変わった。
中旬後半に一時冬型の気圧配置となり、北日本中心に寒気の影響を受け、北日本日本海側で曇りや雪の日が続いた。このほかは、寒気の影響は小さく、東・西日本日本海側では顕著な少雪となり、全国的に高温で経過した。
特に、13 日から14 日にかけては、低気圧が日本海を発達しながら通過して暖気が入ったため、東日本では2月としての日最高気温の高い値を更新したところがあった。また、20 日から21 日にかけて、北日本の東海上で低気圧が急速に発達し、北日本で暴風雪による交通障害が生じた。
沖縄・奄美では上旬と下旬を中心に高気圧に覆われ、晴れて気温の高い日が多く、月平均気温は1946 年の統計開始以来最も高かった。
月平均気温は、全国的に高く、特に東日本から沖縄奄美にかけてはかなり高かった。東日本から沖縄・奄美にかけて、大半の地点で平年を2℃以上上回り、3℃以上上回ったところもあった。静岡、屋久島(鹿児島県)、那覇、石垣島(以上、沖縄県)など12 地点で、2 月の月平均気温の最高値を更新した。また、14 日の水戸(茨城県)、横浜(神奈川県)、静岡、広島、26日の那覇(沖縄県)など合計25 地点で、2 月の日最高気温の最高値を更新した。
月降水量は、北日本日本海側でかなり多く、北日本太平洋側と西日本で多かった。これらの地方では平年の170%以上となったところがあった。一方、沖縄・奄美ではかなり少なく、東日本日本海側では少なかった。東日本太平洋側では平年並だった。
月間日照時間は、沖縄・奄美でかなり多く、東日本日本海側で多かった。南大東島(沖縄県)では、2 月の月間日照時間の最大値を更新した。一方、北日本と東日本太平洋側では少なく、西日本では平年並だった。
降雪の深さ月合計は、北海道日本海側で多く、北海道オホーツク海側および太平洋側でもかなり多かった。稚内、雄武、網走、浦河、苫小牧(以上、北海道)では、2 月の降雪の深さ月合計の最大値を更新した。一方、東北地方から西日本にかけての日本海側では、かなり少なかった。月最深積雪は、北海道では平年を上回るところがあったが、その他は全国的に平年を下回った。
月平均気温高い記録 | |||
平均気温 | 平年値 | 備考 | |
河口湖 | 3.1℃ | -0.2℃ | |
静岡 | 9.7℃ | 7.0℃ | |
米子 | 7.0℃ | 4.3℃ | タイ記録 |
厳原 | 9.3℃ | 6.5℃ | |
平戸 | 9.9℃ | 6.8℃ | タイ記録 |
大分 | 9.2℃ | 6.3℃ | タイ記録 |
油津 | 12.5℃ | 9.3℃ | タイ記録 |
屋久島 | 14.9℃ | 11.7℃ | |
名瀬 | 17.8℃ | 14.9℃ | |
与那国島 | 21.3℃ | 18.4℃ | |
西表島 | 21.2℃ | 18.2℃ | |
石垣島 | 21.9℃ | 18.6℃ | |
宮古島 | 20.7℃ | 17.8℃ | |
久米島 | 19.8℃ | 16.6℃ | |
那覇 | 19.9℃ | 16.6℃ | |
名護 | 19.2℃ | 15.9℃ |
月日照時間多い記録 | |||
日照時間 | 平年値 | 備考 | |
南大東島 | 169.5h | 109.8h |
月降雪量多い記録 | |||
降雪量 | 平年値 | 備考 | |
稚内 | 254cm | 144cm | |
雄武 | 133cm | 107cm | |
網走 | 148cm | 72cm | |
苫小牧 | 94cm | 35cm | |
浦河 | 64cm | 40cm |