12月前半はほぼ全国的に気温が高く、日本付近を通過した低気圧の影響で太平洋側を中心に大雨となったが、中旬後半から下旬はじめにかけては強い寒気が南下したため全国的に気温が低く、日本海側の各地で大雪となるなど、寒暖の変動が大きかった。 上旬から中旬前半は数日の周期で天気が変わった。中旬前半には本州付近を進んだ低気圧の影響で、全国的に雨となり太平洋側では大雨となったところがあった。 中旬後半から下旬はじめにかけては、強い寒気が日本付近に南下し冬型の気圧配置となった。このため日本海側では雪が降り続き、東北日本海側と東日本日本海側では、山沿いで1メートルを超える積雪となったのをはじめ平野部でもまとまった積雪を観測するなど、12月としては2005年以来4年ぶりの大雪となり、月降雪量も東日本日本海側では4年ぶりに多くなった。一方、太平洋側では晴れたものの、気温は平年を大幅に下回った。なお、下旬には極端な低温はほぼ解消した。
月平均気温は、、東日本では高く、北日本、西日本および沖縄・奄美では平年並だった。なお、寒暖の変動が大きかった。
月降水量は、北日本から東日本にかけての太平洋側でかなり多く、東日本日本海側で多かった。北日本から東日本にかけての太平洋側では平年の170%を上回ったところが多く、広尾(北海道)では12月の月降水量の最大値を更新した。北日本日本海側、西日本および沖縄・奄美では平年並だったが、牛深(熊本県)では12月の月降水量の最大値を更新した。
月間日照時間は、北海道オホーツク海側でかなり多く、北北海道日本海側で多かった。一方、東北太平洋側ではかなり少なく、東北日本海側と西日本日本海側では少なかった。北海道太平洋側、東日本、西日本太平洋側および沖縄・奄美では平年並だった。
降雪の深さ月合計は、北海道太平洋側でかなり多く、東日本日本海側で多かった。広尾(北海道)では12月の降雪の深さ月合計の最大値を更新した。一方、北日本日本海側では少なく、西日本日本海側では平年並だった。月最深積雪は、北海道太平洋側と東北地方から東日本にかけての日本海側で平年を上回るところが多く、広尾(北海道)では12月の月最深積雪の最大値を更新した。
月降水量多い記録 | |||
降水量 | 平年値 | 備考 | |
広尾 | 173.0mm | 75.2mm | |
牛深 | 169.0mm | 75.5mm |
降雪の深さ月合計値多い記録 | |||
降雪の深さ月合計 | 平年値 | 備考 | |
広尾 | 123cm | 74cm |
月最深積雪多い記録 | |||
最深積雪 | 平年値 | 備考 | |
根室 | 42cm | 10cm | タイ記録(1953年) |
広尾 | 73cm | 24cm |