北日本から西日本にかけては、月はじめには3月末からの低温が続いたものの、その後は高温で推移した。下旬には強い寒気が南下してかなりの低温となり、気温の変動が大きかった。
沖縄・奄美では、低気圧や前線の影響を受けやすかったことに加え、亜熱帯ジェットの蛇行により寒気が入りやすく、曇って気温の低い日が多かった。
北日本から西日本にかけては、前半を中心に高気圧に覆われて晴れの日が多く、特に北日本、東日本太平洋側、西日本では顕著な多照となった。
平均気温
月平均気温は、北日本から西日本にかけて高かった。一方、沖縄・奄美では低かった。
降水量
月降水量は、北日本太平洋側で多く、平年の170%を上回るところがあった。一方、東日本日本海側と西日本では少なく、北日本日本海側、東日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並だった。なお、沖永良部(鹿児島県)では、4月の月降水量の最小値を更新した。
日照時間
月間日照時間は、北日本、東日本太平洋側、西日本でかなり多く、東日本日本海側で多かった。館野(茨城県)、横浜、岐阜、室戸岬(高知県)、宮崎、油津(宮崎県)、牛深(熊本県)では、4月の月間日照時間の最大値を更新した。一方、沖縄・奄美では少なかった。
平均気温の平年差の経過(5日移動平均)
月降水量少ない記録 | |||
降水量 | 平年値 | 備考 | |
沖永良部 | 54.0mm | 205.0mm |
月日照時間多い記録 | |||
日照時間 | 平年値 | 備考 | |
岐阜 | 249.5h | 197.1h | |
館野 | 232.7h | 159.4h | |
横浜 | 232.8h | 163.0h | |
宮崎 | 237.9h | 179.7h | |
油津 | 210.1h | 156.9h | |
牛深 | 221.1h | 172.7h | |
室戸岬 | 256.6h | 184.5h |
資料提供:気象庁