2009年4月
概況

北日本から西日本にかけては、月はじめには3月末からの低温が続いたものの、その後は高温で推移した。下旬には強い寒気が南下してかなりの低温となり、気温の変動が大きかった。

沖縄・奄美では、低気圧や前線の影響を受けやすかったことに加え、亜熱帯ジェットの蛇行により寒気が入りやすく、曇って気温の低い日が多かった。

北日本から西日本にかけては、前半を中心に高気圧に覆われて晴れの日が多く、特に北日本、東日本太平洋側、西日本では顕著な多照となった。


黄色:平年より高い(多い) 青:平年より低い(少ない)
平均気温

月平均気温は、北日本から西日本にかけて高かった。一方、沖縄・奄美では低かった。

降水量

月降水量は、北日本太平洋側で多く、平年の170%を上回るところがあった。一方、東日本日本海側と西日本では少なく、北日本日本海側、東日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並だった。なお、沖永良部(鹿児島県)では、4月の月降水量の最小値を更新した。

日照時間

月間日照時間は、北日本、東日本太平洋側、西日本でかなり多く、東日本日本海側で多かった。館野(茨城県)、横浜、岐阜、室戸岬(高知県)、宮崎、油津(宮崎県)、牛深(熊本県)では、4月の月間日照時間の最大値を更新した。一方、沖縄・奄美では少なかった。


平均気温の平年差の経過(5日移動平均)
◇記録を更新した地点
月降水量少ない記録
降水量 平年値 備考
沖永良部 54.0mm 205.0mm

月日照時間多い記録
日照時間 平年値 備考
岐阜 249.5h 197.1h
館野 232.7h 159.4h
横浜 232.8h 163.0h
宮崎 237.9h 179.7h
油津 210.1h 156.9h
牛深 221.1h 172.7h
室戸岬 256.6h 184.5h
資料提供:気象庁
3月 5月