2011年7月

エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続いている

秋も平常の状態が続く可能性が高い


2011年7月の海面水温(上)と平年偏差(下)
(上)赤:28℃以上  (下)青:平年より低い
2011年7月の状況

平常の状態が続いている。
エルニーニョ監視海域の海面水温は基準値に近い値(基準値との差は0.0)で、太平洋赤道域の海面水温は概ね平年並だった。太平洋赤道域の海洋表層では、西部の暖水の蓄積が次第に弱まっている。これらの海洋の状況は、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続いていることを示している。一方、7月の太平洋赤道域の大気では、西部で平年よりも対流活動が活発で、中部の大気下層で中旬から下旬にかけて平年より強い東風が見られた。

今後の見通し(2011年8月〜2012年2月)

秋も平常の状態が続く可能性が高い。
エルニーニョ予測モデルは、予測期間中、エ ルニーニョ監視海域の海面水温が基準値に近い値で推移すると予測している。このことから、秋も平常の状態が続く可能性が高いと考えられる。

西太平洋熱帯域: 7月の西太平洋熱帯域の海面水温は、基準値より低い値だった。今後、秋にかけて基準値に近づくと予測される。

インド洋熱帯域: 7月のインド洋熱帯域の海面水温は、基準値に近い値だった。今後も秋に かけて基準値に近い値が続くと予測される。


エルニーニョ監視海域:北緯5度〜南緯5度、西経150度〜90度

各監視指数の最近10年間の経過
(2001年1月〜2011年7月)
折線は月平均値、滑らかな太線は5か月移動平均値
赤:エルニーニョ現象 青:ラニーニャ現象 発生期間

気象庁では、エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が
6か月以上続けて+0.5℃以上となった場合をエルニーニョ現象、
6か月以上続けて-0.5℃以下となった場合をラニーニャ現象としている。

2010年 2011年
エルニーニョ監視指数 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
基準値との差(℃) -1.0 -1.3 -1.6 -1.6 -1.5 -1.4 -0.8 -0.7 -0.3 -0.1 +0.1 0.0
5か月移動平均(℃) -1.1 -1.3 -1.4 -1.5 -1.4 -1.2 -0.9 -0.7 -0.4 -0.2
南方振動指数 +1.9 +2.3 +1.8 +1.5 +3.0 +1.8 +1.9 +2.0 +2.2 +0.4 +0.4 +1.2
資料提供:気象庁
6月 8月