2009年6月
概況

北日本では、低気圧や気圧の谷の影響を受けることが多かったため、曇りや雨の日が多く、日照時間が少なかった。特に北日本日本海側ではかなり少なく、1946年の統計開始以来3番目に少ない記録となった。また、北日本太平洋側では多雨となった。日本の南海上で太平洋高気圧の勢力が弱かったことから、梅雨前線は本州から離れた南海上に停滞することが多く、東日本日本海側や西日本では日照時間が多く、少雨となった。特に東日本日本海側と西日本太平洋側では顕著な少雨となった。

一方、沖縄・奄美では、梅雨前線の影響により曇りや雨の日が多く、多雨となった。気温は、上旬は西日本から沖縄・奄美にかけて、中旬は北日本と沖縄・奄美で、寒気の影響により低温となったが、下旬は本州付近は広く暖かい空気に覆われたため、北日本中心に顕著な高温となった。このため北日本から西日本にかけては、月平均気温が高かった


黄色:平年より高い(多い) 青:平年より低い(少ない)
平均気温

月平均気温は、北日本から西日本にかけて高かった。沖縄・奄美では平年並だった。

降水量

月降水量は、北日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった。一方、東日本日本海側と西日本太平洋側ではかなり少なく、西日本日本海側で少なかった。北日本日本海側と東日本太平洋側では平年並だった。なお、稚内(北海道)では、6月の月降水量の最大値を更新した。

日照時間

月間日照時間は、東日本日本海側と西日本で多かった。一方、北日本日本海側ではかなり少なく、北日本太平洋側で少なかった。特に北海道では平年の80%未満となった地点が多かった。東日本太平洋側と沖縄・奄美では平年並だった。


平均気温の平年差の経過(5日移動平均)
◇記録を更新した地点
月降水量多い記録
降水量 平年値 備考
稚内 161.5mm 58.0mm
資料提供:気象庁
5月 7月