特別コラム「昔の予報官」

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当分降らない
2013.6.7
森川 達夫(株式会社ウエザーミロ代表・気象予報士)
気象庁は、水不足や熱中症への注意を呼びかけている。 
 記録的に早い梅雨入りを発表したものの、その後予想は一転して「今月15日頃まではまとまった雨は降らない」となった。梅雨前線が日本列島にかからないと予想したからである。 
 九州から関東甲信が「梅雨入り」した5月27日〜29日は、上空の西風(偏西風)が平年より北を通っており、南からの湿った暖気が流れ込んで雨となった。ところが、その後偏西風が南に移ったため梅雨前線も南に停滞したままとなっている。
 では、15日以降は降るのか?
 偏西風は再び北寄りに移るが、梅雨前線の位置が北の方に離れることもあり、雨の降りにくい状態が続く可能性もあるという。
太陽のフレア
2013.5.17
森川 達夫(株式会社ウエザーミロ代表・気象予報士)
太陽の表面で起きる爆発現象「フレア」で電波障害が予想される。これから2週間ほど電波障害が起きて無線が通じ難くなるという。情報通信機構によると、13〜15日、太陽黒点群に大きなフレアが起きた。昨年中は7回しか起きなかったのに、今回は僅か2日間で4回も続き、国内ではX線が放射されて、漁船や航空機の無線が通じにくくなった。
太陽の黒点群は、この15日までは地球の方を向いていなかったため影響は少なかった。しかし、これから2週間は黒点群が地球から見える位置に来るため、電波障害が起きやすくなる。携帯電話のGPSでは位置の誤差が10メートルにもなる可能性があるという。
フレアは、1989年 磁気嵐でカナダに大停電を起こした。太陽の活動は11年周期で盛衰を繰り返しており、今年5月はその最盛期にあたる。カナダのオーロラがひときわ輝くのもうなづける。
磁気嵐は人体への影響はないらしいが、短波無線を使う向きは用心が必要とされる。
オーロラ 当たり年
2013.5.2
森川 達夫(株式会社ウエザーミロ代表・気象予報士)
カナダ北西部ノースカロライナ州のイエローナイフで、オーロラが活発に現れている。
今年は太陽の活動が、11年周期の中で一番盛んなピークであるため、オーロラも近年にない当たり年。日本人観光客が多く訪れ、昨年より3、4割増しという。

 オーロラは、太陽からのプラズマ粒子が地球磁気圏に入り、電離層(100〜1000キロメートル)の中で発生する現象である。
 今年3月から太陽活動が活発になったため、巨大なオーロラがめまぐるしく変形して現われるようになった。
  
 零下30度の真冬にオーロラを見上げる、地球と宇宙の間で揺らめく光は、幻想的なショーともいえようか。
ゴーヤ その2 <苗から>
2013.4.26
森川 達夫(株式会社ウエザーミロ代表・気象予報士)
苗の方が種よりも失敗が少ない。
土を選ぶ
苗から育てるには。まず土が大切、市販の,肥料を配合した培養土がよい。
地植えの場合でも培養土をまぜる。栽培2年目で古い土を使うときも土を再生する。ふるいに掛けて枝や石を除き1週間ほど日干しする。
プランターは、70cmくらいの大きさで、苗は2本、20〜30センチの間隔で植える。2本植えることで競争し合って成長するという。

この後が大切
1 水やり
 植え付け後1ヶ月は、表面が乾いたらたっぷり水をやる。
 7月は1日1回、朝か夕方に。 8〜9月は朝・夕 2回。   
2.芽かき
 子つるが出てきたら親つるは先を止める。子つるもだんだんにとめる。のばしたままではどんどん伸びていく。
3. 肥料
 固形の化成肥料は、根元から20センチくらい放して施す

このようにして、今年のゴーヤを楽しみましょう。
緑のカーテン
2013.4.19
森川 達夫(株式会社ウエザーミロ代表・気象予報士)
窓辺に植物を植えて太陽光を遮る緑のカーテン。昨年はゴーヤに人気が集まったが、今年はメロンや花にも人気がありそうである
 
 園芸店で今年人気なのは、ミニメロンの新種「ころたん」。大きな葉はカーテンにうってつけ、実は小ぶりでネットへの重みも軽く、果肉は厚くて甘いという。
 つるものでは、「ヘチマ、ヒョウタン、キュウリ」など。マメ類なら「シカクマメ」に、青い花の美しさと、実も根も食べられる楽しみがある。
 花を選ぶなら、「西洋アサガオ」のほかに、小さな星型の花をつける「ルコウソウ」や、「フウセンカズラ」。花の彩りなら「グラリオ」に魅力があるとされる。
 新品種の「エコゴーヤ」は、実が小ぶりだが一般のゴーヤより葉の茂りが早く、ぐんぐん伸びるという。水分を蒸散する能力が強く、周りの空気を冷やす効果が期待される。
 
 プランターに植えるときのコツは
 1.土の栄養のために、新しい園芸土を用意したい
 2.昨年の土を使うときは、培養土や腐葉土を混ぜ込む
 3.同じ品種の連作を避ける。
 
 ゴーヤの人気は、なんといっても病害虫に強く育てやすいことにある。ほかの苗とゴーヤをあわせて栽培することも試してみたい。 
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