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〜早い季節の進み・季節商品の低迷・天候デリバティブの拡大(2)〜

平沼 洋司  ( 福井地方気象台 )



2003年6月24日更新 

4. 北冷西暑の夏の影響

2002年の夏の天候は地域差が大きく、北日本では低温・多雨・寡照であったが、関東以西は猛暑で経過した。特に大阪では最高気温が30度以上の真夏日が70日と過去最多のタイ記録、東京でも53日あった。しかし、7月の2度の台風(6,7号)襲来は夏商戦には痛手となった。新聞紙上から夏の気象と経済の関係の見出しを拾うと「地域景況・天候で格差」、「夏商戦尻上がり」など、関東以西の猛暑効果による活況を、北海道の長雨による低迷した商戦や2個の台風影響、8月の暑さによるエアコンの売り上げ増などが話題となった。さらにアジアで初めてのワールドカップサッカーが梅雨時期に行われたがその印象などもあった。

 ビール商戦7、8月好調:東日本と西日本の猛暑でビールは7、8月が好調であったが6月は前年が大幅に伸びた影響で今期は減少し、出荷量は74.6万klで前年比15.5%の大幅減となった。だが、7月は71.1万klで前年比4.8%増、暑さのぶり返した8月も65.6万klで前年比0.3%増となった。なお、売り上に占める発泡酒の割合は6月41.1%、7月33.1%、8月35.3%であった。

 8月のアイスクリーム好調:アイスクリーム販売量はデザート商品の多様化で7年連続の前年割であったが8月は20%増の勢いである。清涼飲料も8月は10%増。

 エアコン商戦8月好調:2002冷凍年度(エアコン業界の一年は10月から翌年9月までで、これを冷凍年度と呼ぶ)のエアコン商戦は通常と違った売れ方をした。それは夏初めが低調で8月になって売れだしたのである。この売れ方は各月の売れ台数(6月126万台で8月 41万台)を見てもわかるが、比率より絶対数が違うので商戦としては好ましくない。新聞にも「エアコン大売れ遅すぎる」と見出しが載ったほどだが、各月では6月が約126万台で前年比7.9%減。7月は台風などの影響で約119万台で前年比は実に28.7%の大幅減。通常ならエアコンは8月に売行きは急激に落ちるが2002年の8月は約41万台売れて前年比7.6%増となった。

 デパート商戦不振:デパートの夏物商戦は猛暑が刺激となったが、7月は2度の台風襲来で夏物衣料中心に売り上げが低迷するなど全体に低迷した。6月の全国地区は約6630億円と前年比 1.1%減。東京地区は3.7%減。7月は全国地区で約7924億円で前年比5.5%減。東京地区は5.7%減となった。8月は季節商品に動きもあり落ち込みは小幅で全国地区の売り上げは約5611億円で前年比0.3%減、東京地区は1.8 %減となった。

 コンビニの夏商戦も不振:7月を除き暑い日が続き客足が増加、飲料を中心に季節商品が売れたが、既存店ベースでは各月とも落ち込んだ。6月は全国で6026億円の売り上げにより既存店ベースで1.5%減(全店では2.5%増)となった。7月は台風などで客足が伸び悩み、6289億円で既存店では5.2%減(全店ベースでは1.7%減)となった。8月は暑くなり持ち直して6321億円で既存店では1.1%減(全店ベースで3.4%増)となった。

 遊園地暑さで客減:遊園地やゴルフ場など屋外レジャーは暑さが逆効果となり人出が減少した施設が目立った。東京の後楽園遊園地では8月の暑さで入場者数が15%減少、埼玉県内のゴルフ場では8月の入場者数が25%減少した施設もあった。一方、涼感を味わえる施設は人気があり東京サマーランドでは20%増となった。

 家電12%の大幅減:日本電気大型店協会のまとめによると家電量販売店38社の7月の 販売実績は2434億円で前年を12.3%減少し16ヶ月連続の前年割れとなった。

 夏休みは6.8日:厚生労働省に調査によると、2002年の企業1330社の夏休み平均連続休暇日数は6.8日で昨年実績(6.6日)より0.2日上回った。内訳は製造業が7.2日(前年7.1日)、非製造業が6.2日(同6.0日)であった。

 JR6社5年連続減少:JR6社の夏期期間の輸送実績(7月19〜8月18日)は主要50区間の新幹線や特急などの利用実績の合計は約3086万人で前年比2万人減で5年連続減少した。

 高速道路微減:日本道路公団のまとめによると、お盆期間(8月9日〜18日)の交通量は1日平均約792万台で前年並みであった。なお、この期間の30km以上の交通渋滞は45回であった。

 航空・国内線0.3増:航空機による夏の旅行は微増であった。国内線利用は約888万人で前年比0.3%の微増であった。国際線利用は約86万人で前年を5.4%減となった。

  輸入飲料4〜5割伸びる:飲料水需要は全体的には伸び悩み気味であるが、2002年夏の輸入飲料水の伸びが顕著で40%から50%増となっている。

 光化学スモッグ被害者10年で最多:東京都の調査によると4月から10月までの光化学スモックの発表状況によると日数は19日、被害を届け出た人は410人でこの10年で最多となった。また、オキシダント濃度が0.12ppmを超えた時間も1386時間でこちらも10年で最多であった。

 豚肉価格12%上昇:暑さで豚の食欲が衰えて生育が遅れて出荷ができなくなった影響で東京卸売市場では豚肉の価格が12%上昇となった。東京・大阪の鶏卵も「Lサイズ」の供給が鶏の体力低下から不足して20%上昇となっている。

 野菜の高値:東北・北海道の天候不順の影響で8月の野菜の値段が上昇しており平均前年比20から50%高になった。これには中国産の野菜の残留農薬問題もからみ消費者に国産志向が強くなっていることもある。

 GDP(国内総生産)0.16%増:第一生命経済研究所は家計調査項目(飲料、冷房機器、旅行など)の「夏季商品・サービス」に関する7〜8月の実質支出で夏の気温が1度上昇すると夏季商品の支出は2.5%上昇すると分析した。さらに、これに農産物への影響を含めると7〜8月の平均気温が2.2度上回ると国内総生産(GDP)を0.16%押し上げる効果があると試算した。だが、現在のような景気低迷期には夏季商品の支出が増加しても他の商品の支出を控えるので猛暑がもたらす経済効果は期待薄であるとしている。猛暑の効果3000億円とUFJ総合研究所の試算は試算した。これは7,8月が猛暑なら消費引き上げ効果である。

 猛暑が街角景気を効果:内閣府が9月に発表したところによると8月の景気ウオチャー調査で景気の現状を表す判断指数が43.6で前月より1.2ポイント上昇した。これは猛暑の影響で小売業の判断が上向いたことが4ヶ月ぶりに指数を改善させたものだ。これは景気に敏感なスーパー経営者やタクシー運転手などを対象に2000人で調査している。項目別では家計関連が1.9ポイント上昇している。

 冷夏の影響じわり:北海道では長雨に低温、日照不足などで観光や農業に大きな影響が出た。海水浴客、観光客は半減、農業もカボチャの収穫は半減、十勝の小豆は90%減の収穫のところもあった。

 沖縄観光も台風で打撃:沖縄の夏の観光は台風の襲来5個の影響で前年比3・1%減の39万6千人となった。ちなみに1月から7月の累計では前年比1.6%増の267万8千人と過去最高を記録していた。

 梅雨時期のワールドカップサッカー:アジアで初めてのワールドカップサッカーが日本と韓国で行われたが、世界の選手は日本の暑さと湿度の高さをどう感じたであろうか。クロアチアの選手は「気温と湿度が高かったんでまいった、午後3時半開始の試合は大変だった」。デンマークの選手は「この暑さには太刀打ちできないよ、欧州人にとってはたまらないね」、「こんな暑いところで試合したことないよ、ここが一番暑い都市じゃないのかい」、スェーデンの選手は「こんな厳しい湿度の中でプレーしたのは初めてだ」とぐったりしていたという、と一様に日本と韓国の気候を嘆いていたようである。これが韓国と日本があれだけ活躍できた一因だった?


5. 秋は気温低く、早かった冬の訪れの影響

9月は平穏であったが、10月には台風21号や低気圧の影響、10月下旬からは真冬並の寒気の影響、11月には北日本では早々に大雪になるなど冬の訪れの早い秋となった。新聞見出しも「早い初雪・秋はどこへ」「残暑一転はや冬将軍到来」などと書いた。

 寒さ早く商戦活況:9月のデパート商戦は前半の残暑の影響などで6ヶ月連続のマイナス、全国地区6141億円で前年比1.2%減、東京地区同1.3%減。10月も前半の高めの気温などで低調、全国地区6752億円で前年比3.5%減、東京地区同3.9%減。11月は早い冬の訪れで商戦は活発になり、冬物衣料や暖房器具は好調、ガス床暖房は50%増、灯油21%増、歳暮9%増など活発であったが、全国地区全体では7412億円で0.2%減、東京同0.9%減であったが、マイナス幅は減少した。

 稲作作況指数平年並の101:農水省発表の2002年産、稲作の全国の作況指数(平年100)は「101の平年並」となった。東日本や西日本では暑かったが、北日本では8月の低温など全国的には並止まりであった。

 送電線倒壊等台風21号被害:関東・東北地方を縦断した台風21号は、茨城県で送電線の鉄塔を倒壊させるなど市民生活の影響を与えた。送電線の鉄塔は7基が倒壊、2基が折れた。東電では降雪による倒壊は1986年に神奈川県で19基あるが台風では未経験とのこと。
また、台風により千葉県、茨城県や東北地方の農業被害も大きく千葉では塩害、ビニール温室の破損など60億円、茨城30億円など。


 広島マツタケ凶作で高値:広島産の秋の高級マツタケが夏の高温少雨の影響で最悪の状態である。100グラム15000円という高値で進物用の注文を確保するのも容易でない状態。

 マイワシ激減:日本近海のマイワシの漁獲量の減少に歯止めがかからない。1988年の449万トンをピークに2001年は18万トンと最盛期の4%まで落ち込んだ。2002年はさらに落ち込み前年の24%となった。マイワシは70年ぐらいの周期で増減するという説などあるが、真相は分からないという。

 6年ぶり秋の黄砂飛来:11月11日から12日にかけて西日本、北陸、北海道など全国76地点で黄砂が観測された。秋に黄砂が観測されるのは6年ぶりである。




6. 天候デリバティブ

 天候デリバティブ前年の2.4倍:冷夏・長雨などの天候の異変に伴う企業の減収リスクを軽減する金融商品「天候デリバティブ」がここ1年で日本でも急成長している。「天候デリバティブ」は1997年にアメリカで最初の商品が売り出され、まだまだ歴史は浅いがその成長力は高い。日本には1999年に初めて登場した。

 日本経済新聞社によると現在の世界の規模は、契約高(想定元本ベース)が2001年度は約5000億円で1997年度からの累計が1兆円を超えた。日本の市場規模は前年比2.4倍の約130億円となった。また、商品の種類の多様化、小口化が利用の裾野拡大に貢献しているとのことである。

 日本での本格化は2000年度からで、保険会社が販路拡大を狙って地方銀行と提携をはじめた時期と重なる。地方銀行の仲介によって地方の小売業、レジャー企業が利用しはじめた。2001年度には契約を見合わせてきた企業も2002年には本格的に利用してきた。国内大手6社の取扱い件数は約850件となり前年の7.5倍となった。扱うのは金融機関だけでなく東京電力、大阪ガスなど夏場の気温変動によるリスクが生まれる企業の相互の契約もある。

 世界的には暖冬や冷夏など気温に関する契約が約90%だが、日本の場合は降雨や降雪に関係する契約が多いのが特徴になっており、気温と降雨が半々という。また、日本の特徴として中小企業の利用促進を狙い50万円程度の小口商品の販売に力を注いでいる。  2002年の例として、サッカーの清水エスパルスが契約した試合開催日に10ミリ以上の雨が降ると補償金を受け取るもの。初詣の客の減少補償、海運会社の強風による欠航補償(1年間に風速15メートルを超えた日数が3日以上)、ゴルフ場の降雨と雪による来場者の減少補償、エアコンの冷夏による売り上げ減少補償などがある。

なお、「天候デリバティブ」とは、あらかじめお金(オプション料)を払っておけば、冷夏・猛暑、暖冬・多雨などの天候不順(気象変化)に伴う損失リスクを補償する金融派生商品である。アメリカで1997年に開発された。企業や季節商品を扱う店では業績を安定させる効果があると人気になっている。






7. 欧州の100年来の洪水被害

2002年の夏に欧州を襲った洪水は各方面に多大な被害と混乱をもたらした。洪水による死者109人、避難者数10万人、「東欧の宝石」と呼ばれるチェコのプラハの浸水など文化遺産にも多大な被害がでている。被害額は200億ユーロ(約2兆3000億円)以上とドイツの保険会社は算出した。チェコ国防省では総額20億ドル(約2360億円)に上る新型ジェット戦闘機の購入を破棄して洪水対策費に振り向けた。ドイツでは所得減税を1年先送りして、それで浮く財源を使って総額69億ユーロ(約8000億円)を復興費に充てた。洪水被害で欧州の新車販売が低迷、8月の販売は7%減となるなど経済に大きな影響がでた。


平沼 洋司(ひらぬま・ようじ)
平沼洋司気象庁職員。本庁、沖縄、成田空港、網代、宇都宮、福井の各気象台や測候所で勤務。気象予報士。
著書:「お天気経済学」(恒友出版)、「気象情報活用術」(PHP研究所)、「お天気生活事典」(朝日新聞社)、「空の歳時記」(京都書院)、「空を見る」(筑摩書房)等

→「気象の本棚」第1回
 春の4K 『お茶の間保存版 お天気生活事典』 

2002年の天候と商品の関係
夏 [東西日本猛暑・北日本冷夏]
商品 前年比(%) 特徴とコメント
ビール7,8月好調 4.8%増(7月) 暑い夏で好調、発泡酒の勢いも絶好調 6月▼15.5%減、8月0.3%増
清涼飲料 10%増(8月) 8月の暑さで伸びる
エアコン8月好調 7.6(8月) 好調は8月のみ。6月▼7.9%、7月▼28.7%
デパート不振 ▼1.1%(6月) 7月2個の台風で▼5.5%、8月季節物動き▼0.3%
夏休み増加 0.2日伸び 連続休暇、製造業7.2日、非製造業6.2日、平均6.8日
JR6社旅客減少 2万人減 夏期輸送実績3086万人で5年連続減少
航空微増 0.3%(国内線) 国際線86万人、国内線888万人
高速道路前年並 0.0 お盆期間1日平均792万台、30kmの渋滞45回
輸入飲料伸びる 40%〜50% 飲料水需要伸び悩みの中、輸入品伸びる
光化学スモック増加 被害者410人 発表回数19回、被害者10年で最多
コンビニ ▼1.5%(6月) 7月台風などで▼5.2%減、8月暑く持ち直し▼1.1%減
アイスクリーム 20.0%増 7年連続で前年割れであったが、今年は伸びる
野菜高値 20%〜50% 東北・北海道の天候不順で
北海道・沖縄打撃 ▼3.1%(沖縄) 北海道低温被害観光半減も、沖縄台風5個の影響
GDP(国内総生産) 0.16%増 猛暑がもたらす経済効果(第一生命経済研究所)
夏の経済効果 3000億円 7,8月の猛暑効果(UFJ総合研究所)
ワールドカップ 天気の影響 欧州選手暑さと湿度に参る

秋 [早い寒さ]
商品 前年比(%) 特徴とコメント
デパート低調 ▼1.2% 9月残暑で低迷、10月▼3.5%、11月▼0.2%
コンビニ低迷 ▼2.1%(9月) 10月▼1.8%、11月▼1.7%
エアコン減少 ▼15.3%(9月) 年間売り上げ690万台。10月▼1.9%、11月▼1.2%
稲作平年並 101 作況指数、猛暑も北日本は不順で並作
マイワシ激減 ▼76% 原因不明(70年周期説などあり)
秋の黄砂 6年ぶり 西日本、北陸、北海道などで観測
マツタケ 不作 広島産、高温少雨で最悪


前年比(%) 特徴とコメント
天候デリバティブ 2.4倍 130億円、世界では累計1兆円、日本多様化、小口化進む
欧州洪水 死者109名 避難10万人、被害総額2360億円、文化遺跡なども被害



2002年のデパート・コンビニ・ビール(発泡酒を含む)・エアコン業界の前年からの伸び率と気象関連コメント(▼はマイナス)

1月 2月 3月 4月 5月 6月
全国デパート(億円) 7057 5538 7517 6612 6526 6630
(%) ▼0.7 ▼4.9 0.6 ▼2.5 ▼2.1 ▼1.1
東京デパート(%) ▼1.6 ▼5.7 ▼0.6 ▼4.8 ▼2.3 ▼3.7
デパート協会の
気象関連コメント
月後半の気温が高め
で季節商品伸びず
高めの気温で
冬物衣料が低調
気温高く
春物衣料など好調
気温高くも
季節商品が伸び悩み
天候不順の影響で
季節物が低調
天候不順の影響で
季節商品低調
ビール出荷量(万kl) 36 43.4 54.8 60.1 59.1 74.6
発泡酒を含む(%) ▼2.5 3.3 ▼3.4 0.5 ▼3.0 ▼15.5
エアコン出荷(万台) 28.7 49.8 85.3 52.2 78 125.7
(%) ▼1.0 ▼9.4 ▼6.8 ▼5.3 ▼7.7 ▼7.9
コンビニ(既存店%) ▼1.2 ▼1.5 ▼0.4 ▼1.9 ▼1.8 ▼1.5


7月 8月 9月 10月 11月 12月
全国デパート(億円) 7924 5611 6141 6752 7412 9721
(%) ▼5.5 ▼0.3 ▼1.2 ▼3.5 ▼0.2 ▼4.9
東京デパート(%) ▼5.7 ▼1.8 ▼1.3 ▼3.9 ▼0.9 ▼5.3
デパート協会の
気象関連コメント
2個の台風襲来など
で客数減少で低調
季節衣料等に動きが
あり小幅な落ち
前半の残暑等で
落込む
前半の高めの
気温等で減退
気温低めに推移し
マイナス幅減少
天候不順等で
季節商品動き鈍い
ビール出荷量(万kl) 71.1 65.6 52.5 54 51.7 68.9
発泡酒を含む(%) 4.8 0.3 ▼1.7 ▼1.5 ▼7.2 ▼3.4
エアコン出荷(万台) 119.1 41.1 24.4 21.8 30.9 32.7
(%) ▼28.7 7.6 ▼15.3 ▼1.9 ▼1.2 ▼0.9
コンビニ(既存店%) ▼5.2 ▼1.1 ▼2.1 ▼1.8 ▼1.7 ▼1.0
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