連日猛暑の日本。世界の各地でも異常気象が起きている。
ロシアは記録的な暑さ、中国では大雨つづき。季節が逆の南米では大寒波。
これらの原因の一つは上空の偏西風の異変とされる。
偏西風とは、地球の上空を西から東に流れている西風のことで、この流れが蛇行することにより地上で低気圧や高気圧が発生する。
ロシア: 西部とシベリアで猛暑。 日平均気温が平年より9〜10℃高い日が長くつづき「130年の観測史上最も暑い夏」という。水死者は6.7月で2000人超。干ばつで小麦価格が20%上昇した。
中国南部: 6月中旬からの大雨で7月23日現在死者743人。世界最大の三峡ダムは水位が満水時の175メートルに近づいている。6つの小型ダムが決壊した。
南半球(冬): 寒波で200人以上が死亡。 ボリビアは過去初めての雪、ブラジル西部で寒さのため家畜2万頭が死亡
これら熱波、寒波の原因は偏西風の異変にある。
北半球の偏西風は7月から南北に揺れて北極寄りに大きく波打った。このため内側には高気圧ができて暖かい空気をはき出すこどになった。
反対に、南半球では風が蛇行して赤道側に波打ったため南極からの冷たい空気を引き込み、大寒波となった。中国の大雨はインド洋の海水温が上昇して梅雨前線を刺激したためという。