特別コラム「昔の予報官」

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ニオイを消す
2010.6.30
 梅雨シーズンは嫌なニオイに悩まされるが、コツを知っていれば怖い物なし、ぜひお試しを。
○靴のニオイ
 靴のニオイはエタノールで消す。足は発汗量が多く、しみ込んだ汗でバクテリアが繁殖する。帰宅直後にエタノールを倍にうすめて靴の内側に吹き付け、風通しのよいところで乾かす。またはキッチンペーパーを2.3時間靴の中に入れてもよい。
○生ゴミ・排水口
 気になるニオイのトップは生ゴミと排水口。これにはカビやバクテリアが繁殖しないよう水気を取り去ることが大切で、それには新聞紙で包むのが効果的である。また魚の生臭さはクエン酸の薄め液または酢でふき取るのが一番。
 生ゴミを捨てるには、レジ袋のままでなく、菓子袋(ポリプロピレン)のなかに新聞紙の包みごと入れる。
 排水口のニオイには熱湯をかけるのがてきめん。また焼き魚のニオイは、グリルの受け皿に水溶きした片栗粉をかける(固まるので捨てやすい)。
○炭によるニオイ消し(アルカリ性、酸性によって中和する)
 下駄箱や洋服タンスの消臭には白炭(備長炭)が効果的。
 冷蔵庫には白炭と黒炭を併用するとよい。トイレも同じ。
金星のなぞに迫る
2010.5.30
 日本初の金星探査機「あかつき」が5月21日種子島から打ち上げられた。
 金星は「明けの明星」「宵の明星」としてなじみ深く、地球の兄弟星とも言われているが、実態はまるで異なり多くのなぞに包まれている。
 金星は大きさも密度も地球とほぼ同じで、太陽からの平均距離も地球と比較的近い軌道を回っている。このことから、地球と同じような環境のもとで46億年前に誕生したものと想像されている。
 ところが、現実の姿は地球とは全く異なっている。地表の温度は460℃という「灼熱の世界」であり、上空には秒速100メートルの暴風が吹き荒れている。海は存在せず全体に数億年前の溶岩がむき出しである。地表の灼熱の原因は、CO2が大気の96%以上を占めることによる「温室効果」と見られている。
 回転のしかたも特徴的で、太陽系の中ではただ一つほかの惑星とは逆向きに自転し、しかも回転の速度が地球の1日1回転に対して、金星は243日に1回転というけた外れた超低速である。
 「あかつき」は今年12月初めに金星を周回する軌道に到達する。上空は厚い硫酸の雲に覆われているが、2年をかけて雲の動きや大気の成分などを調査する。明かされていくなぞの数々に限りない期待がいだかれる。
東京スカイツリーの心柱
2010.5.10
 東京都港区で建設中の東京スカイツリー、2011年末には高さ634メートルの巨大タワーがそびえ立つ。東京都内には高さ100メートルを超える高層ビルが300以上、200メートル級も珍しくない。このため高い電波塔が必要になりスカイツリーのプロジェクトとなった。
 そこで真っ先に問題になるのが地震対策である。建築物は高さや構造に応じて揺れやすい周期(固有周期)が決まっており、地震動と共振して揺れが増幅する。スカイツリーの固有周期は約10秒、東海・東南海地震の長周期振動9秒に近い。そこでこれら巨大地震に耐えるために五重塔にヒントを得て「心柱制振」の構想が採用された。
 タワーの揺れを抑えるには巨大なおもりが必要で、ツリーでは中心部のスペースを直径8メートル厚さ40-60センチの鉄筋コンクリートで囲んで「心柱」とする。この心柱は地上から125メートルまでをタワーの鉄骨に固定し、それから上を鉄骨とはフリーにする。これによって心柱の上部は本体とは別の周期で揺れ、地震の力は最大40%削減されるものと推計されている。
 「心柱」は五重の塔にヒントを得たもので、中心部を柱が貫く構造は地震の揺れに強く、近年は高層ビルでも採用されるところが増えているという。
トマトを育てよう その2
2010.5.7
 1. 苗
  葉の色が濃く、茎が太くて全体にかっちりとした苗を。背が高すぎるもの、下の葉が黄色いものは避ける。
 2. 植え付け
  直径30cm以上の大鉢に鉢底石、元肥入りの野菜用培養土を入れ植え付ける。一鉢に、大玉・中玉は1株、ミニは2株。夜間は室内に。
 3. 支柱
  苗がしっかりしてきたら支柱。ひもやテープを8の字型にして緩く結ぶ。成長で茎が太くなるので。
 4. わき芽かき
  主枝を1本だけのばすのが基本。葉の付け根に出るわき芽はすべて摘み取る。小さいうちに手でとる。主枝が支柱を超えてきたら先端を切り詰める。(摘芯)花房が5,6段になった頃が目安。
 5. 収穫
  1番目の果実が膨らんできたら追肥(化成肥料でよい)。枯れた下枝は取り除く。色ついたものから収穫。枝を傷めないよう必ずハサミをつかう。鳥から守るためネットをかける。
 おわり
アイスランドの火山噴火
2010.4.24
 4月14日にアイスランドで起きた火山噴火でヨーロッパは空の便が混乱に陥り、19日も25の空港が閉鎖されていたが、21日にはヨーロッパのほとんどの空港は運航が再開された。成田からのヨーロッパ便も22日にはすべて再開される見通しである。
 この火山噴火はエイヤワイヤトラヨークトル氷河で発生したもので、放出された火山灰は14日からの3日間で1億立方キロメートル、日本で1986年に1週間続いた伊豆大島三原山の噴火の量に匹敵する。 静岡大の教授によれば、この火山は過去に噴火が1年以上にわたって断続的に続いたこともあるという。
 日本の温室効果ガス観測衛星「いぶき」がこの噴火の模様をとらえている。いぶきは昨年打ち上げられた衛星で、二酸化炭素などの濃度を観測しているが、たまたま噴煙に吸収された紫外線の撮影に成功した。
 この火山が噴火したのはおよそ200年ぶりで、噴煙の雲頂は、当初1万メートルだったが現在は3000メートルに縮小している。火山灰は19日にはカナダ東部に到達し、航空3社が運航を取りやめた。
 日産自動車ではフィンランドからの部品到達が遅れたため車両2000台の製造が延期になった。
 この噴火による全航空業界の損失は総額1600億円に上るという。
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