14日、関東甲信地方の梅雨明けが発表された。
ところで、梅雨明けといえば気になるのがおきまりの「熱中症」、
熱中症といえば、カンカン照りの炎天下をイメージしてしまうが、ことはそう簡単ではなかった。
熱中症の発生は、なんと炎天下の屋外よりも日の当たらない屋内の方が多いということがわかってきたのである。
最近の調査から、熱中症の発生場所は、屋内43%、路上26%、グラウンド18%、屋外工事中14%。で、屋内が全体のほぼ半数に近い。また屋内発症のうち57%は60歳以上の高齢者が占めていた。
熱中症は高温、多湿の気象条件のもとで体の中に熱がこもるために起こるものであり、発症の原因としては
1. 体温調節機能が低下している
2. 水分の補給が不十分である
3. 熱中症に気づくのが遅れる
等があげられる。対策としては
1. 水分と塩分を十分にとる (スポーツドリンクも有効)
2. エアコン、扇風機を上手に使う
3. 外出時は帽子、日傘を持つ
4. 汗をかく練習をする
発汗によって体を冷やすよう、ウオーキングなどを
行なって発汗の機能を高める
強調されるのは、屋内での熱中症予防であり次のことが有効とされる。
温度計を見えるところにおいて目で温度を認識し、室温を30℃以下にする。
こまめに窓をあけて換気する
扇風機を窓の方に向けて回し外気との換気をよくする
直射日光を避け、西陽はよしずを使って防ぐ
1日1回は外出を心がけ、帰宅したら体を冷やして冷たい水を飲む
そのほかに重要な熱中症対策は、高温の自動車内に幼児を起きっぱなしにしないことである。
また、熱中症の患者数は女性よりも男性の方が多いことも注目してほしい。
温暖化の今年の夏は、一人でも熱中症患者が少なくなるよう期待したい。