これからの季節、真夏は紫外線が最も強い。
紫外線にはA、B、Cの3種類があり、波長の長い方から UV-A・UV-B・UV-C。波長の短いものほど人体への影響が大きい。
UV-A:
UV-Aの紫外線量は5月の方が多い。
日照時間と太陽高度では6月がピークだが、5月の方が晴れ間が多いからである。
UV-Aは地球に届く紫外線のうち9割を超えており、肌を黒くしてシミやそばかすのもとになる。
UV-B:
もっとも怖い紫外線はUV-Bであり7〜8月に強い。
UV-Bは約25km上空のオゾン層に吸収されるため、地上に到達する年間の量は多くはない。しかし、7〜8月には太陽の高度角が大きくなり、その分オゾン層を通過する距離が短くなって、地上に到達するUV-Bの量が多くなる。
散乱光
われわれの浴びる紫外線は、直接届く直射光と、空気分子や霧、雲等で散乱する散乱光とが混ざりあっている。
紫外線対策で重要なのは散乱光である。直射光が届かない日陰でも紫外線が入りこんでくる。傘や帽子などの日よけは、直射光である赤外線に対しては有効だが、散乱光がメインの紫外線に対しては十分ではない。
UV-Bによって肌が真っ赤に日焼けすると皮膚のDNAが損傷し、強い日焼けを繰り返すと皮膚がんになる恐れがあるという。
4月〜9月の晴れた日は午後2時頃まで長く陽に当たるのは避ける、とくに真夏の太陽は20分以上浴びないこと、また肌には日焼け止めクリームを使うのもよいとされる。
UV-C:
UV-Cは、直接当たれば最も危険だが、幸いにもオゾン層が全部吸収してしまうので問題はない。
気象庁は5月1日から紫外線情報を発表しており、国立環境研究所でもインターネットで紫外線情報を提供している。