1.ケイヒル
2.ケイヒル
3.アロイジ
日本戦でのラスト6分、得点をしたオーストラリアの選手です。
いずれも、後半から途中交代で出てきた選手ばかり。
ゲーム終盤、疲れ知らずの俊敏な動きで逆転劇を演出し、
昨日のコラムで書いたのとは全く逆のストーリーに…
ゲーム開始時の気温は27℃。
後半には28℃(ドイツ気象局のデータより)まで上がっていたのを見ると、
ピッチレベルではおそらく30℃以上になっていたでしょう。
暑さの中、両チームの選手とも徐々に体力を奪われ、
特にオーストラリア代表は、前半あれだけ脅威だったビドゥカが
ほとんど顔を出さなくなるなど、明らかに足が止まってきていました。
ここで日本がダメ押しの2点目を取れば勝負が決まる…
そんな中、先に動いたのはオーストラリア。
ヒディンク監督は、次々とフレッシュな選手を投入し、結果的には
途中交代で入った選手が全得点を叩き出すという神がかり的な采配に。
暑さに合わせたその経験的采配は、「名将」という名に相応しいものでした。
では、日本は動けなかったのか?
日本は坪井選手が足の痙攣(けいれん)によって退場するアクシデントにより、
交代選手3人のうちの1人を使わざる得ないという不運。
新たに怪我人が出るかもしれないことなどを考えると、
ジーコ監督も思い切って動けなかったのかもしれません。
ところで、スポーツ中に足が痙攣する要因の一つに「水分不足」があります。
日本代表など一流選手ともなれば、
もちろんゲーム中の水分補給には細心の注意を払いますが、
昨日はゲームが中断することがほとんどなく、小まめに水分を補給しづらい展開。
しかも、ゲーム時の湿度は30%前後で、体内水分を消耗しやすい状況でした。
もしかすると、中断の少ないゲーム展開とヨーロッパ特有の乾いた空気が、
坪井選手の、いや日本代表のプランを狂わせたのかもしれません。
とにかく、もう次のクロアチア戦には勝つしかなくなりました。
試合のある18日の天気は、色々な資料を見てもバラバラで、
晴れるのか曇るのか予測の難しい状況になっていますが、
気温が高い状態が続くことは、どの資料も一致。
次こそは、暑さを味方に付けるジーコ采配に期待しましょう。