6月ともなれば、さすがに空気の重さを感じる。2日の夜、東京は雨。窓を開けると、いつも見えるビルが霧の向こうに隠れていた。なんだか部屋の中も、空気が止まってしまったみたいだ。これから数ヶ月は、日本もれっきとした(亜)熱帯アジアの仲間に入る。
そんな時は世界中のあらゆる気候の中から、自分のお気に入り(もちろん西岸海洋性)をピックアップして空想に耽ったりする。でも、そんなことをしなくても、テレビの映像で十分涼しくなった。今週の月〜木曜、BS朝日で「BBC WILD WEATHER」という番組が放送されていたのである。
1日目は「風」、2日目は「雨」、3日目は「暑さ」、そして昨夜の4日目は「寒さ」。雪と氷の世界は本当に圧巻で、特にカナダで起きた大規模な「雨氷」の映像には息をのんだ。そして、寒さがあるおかげで、気候のバランスが保たれていることもよく伝わってきた。
編集テクニックもかなりのもので、エンターテイメントとしても十分に楽しめる内容だった。やはり科学番組は、楽しんで観られるものじゃないと。そう思いながらDVDにダビングしたのだが、デジタルのため容量が大きすぎたのかエラー発生。二度と観られなくなってしまった(デジタルのダビングは1回限り、HDDのデータは同時に消えてしまう)。惜しい、惜しすぎる。今は再放送を願うばかりである。