2005年7月6日更新
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【2004/2005年の冬(12〜2月)の特徴】 |
12月中旬までは全国的に暖かな日が続いたが、12月下旬以降は断続的に冬型の気圧配置となって寒気が入り、気温の変動が大きかった。冬の平均気温は全国的に平年を上回り、東日本、南西諸島で高く、北日本、西日本では平年並であった。
日本付近を低気圧が頻繁に通ったため、ほぼ全国的に降水量は平年を上回り、日照時間は平年を下回った。冬の降水量は函館など7地点で多い記録を、冬の日照時間は沖永良部、名護で少い記録を更新した。
断続的に寒気が入ったため、北日本日本海側の降雪量は多かった。東・西日本日本海側では平年並だったが、東日本日本海側の山間部では平年を大きく上回った地点もあった。
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平均気温 |
北日本と西日本では平年並、東日本と南西諸島では高かった。東日本から南西諸島にかけて平年を0.5℃以上上回ったところが多かった。
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降水量 |
北日本から西日本にかけて多く、北日本ではかなり多かった。南西諸島では平年並だった。北日本から西日本にかけては、所々で平年の140%以上となり、函館(北海道)、銚子(千葉県)、宇和島(愛媛県)など7地点で、冬の降水量の最大値を更新した。
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日照時間 |
東日本では平年並だったが、そのほかの地域は少なく、北日本ではかなり少なかった。北日本の日本海側や南西諸島では平年の80%未満となったところがあり、沖永良部(鹿児島県)、名護(沖縄県)では冬の日照時間の最小値を更新した。
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積雪・降雪 |
冬の降雪の深さ合計、冬の最深積雪ともに、北・東日本の一部で多かったが、そのほかは平年並だった。尾鷲(三重県)では降雪の深さの最大値を更新した。
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記録を更新した地点 |
降水量の多い記録
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降水量 |
平年値 |
小樽 |
549.0mm |
373.6mm |
函館 |
387.0mm |
210.6mm |
新庄 |
742.0mm |
534.8mm |
深浦 |
551.0mm |
299.4mm |
銚子 |
504.0mm |
240.3mm |
都城 |
486.0mm |
208.8mm |
宇和島 |
309.5mm |
186.0mm |
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日照時間の少ない記録
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日照時間 |
平年値 |
名護 |
237.6h |
301.3h |
沖永良部 |
199.9h |
266.5h |
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降雪の深さの合計 多い記録
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合計 |
平年値 |
尾鷲 |
8cm |
1cm |
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黄色:平年より高い(多い) 青:平年より低い(少ない)
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平均気温の平年差の経過(5日移動平均) |
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主な地点における冬(2004年12〜2005年2月)の降雪の深さの合計と最深積雪
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降雪の深さ合計 |
最深積雪 |
地点 |
降雪の深さ |
平年値 |
最深積雪 |
起日 |
平年値 |
旭川 |
455 cm |
451 cm |
83 cm |
2/27 |
92 cm |
釧路 |
127 cm |
91 cm |
38 cm |
12/5 |
36 cm |
札幌 |
486 cm |
398 cm |
123 cm |
2/23 |
100 cm |
青森 |
895 cm |
660 cm |
174 cm |
2/28 |
113 cm |
秋田 |
261 cm |
227 cm |
39 cm |
2/26 |
41 cm |
山形 |
312 cm |
261 cm |
62 cm |
2/2 |
50 cm |
盛岡 |
162 cm |
157 cm |
47 cm |
2/26 |
35 cm |
仙台 |
82 cm |
56 cm |
20 cm |
2/16 |
17 cm |
福島 |
167 cm |
106 cm |
21 cm |
1/13 |
25 cm |
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降雪の深さ合計 |
最深積雪 |
地点 |
降雪の深さ |
平年値 |
最深積雪 |
起日 |
平年値 |
新潟 |
114 cm |
152 cm |
24 cm |
2/22 |
38 cm |
長野 |
203 cm |
147 cm |
47 cm |
1/21 |
29 cm |
富山 |
318 cm |
332 cm |
69 cm |
2/3 |
69 cm |
金沢 |
143 cm |
226 cm |
23 cm |
2/26 |
51 cm |
福井 |
213 cm |
222 cm |
54 cm |
2/3 |
60 cm |
岐阜 |
28 cm |
40 cm |
22 cm |
2/2 |
15 cm |
鳥取 |
140 cm |
183 cm |
38 cm |
2/3 |
48 cm |
松江 |
27 cm |
85 cm |
8 cm |
2/1 |
23 cm |
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【大気の流れの特徴】 500hPa天気図
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冬平均500hPa高度・偏差図ではシベリア北部やアラスカからカナダ西岸にかけ正偏差が強く、時々日本付近に寒気をもたらした。日本付近は日本の南で高圧部が強かったことから正偏差で、等高度線が平年より込み合い、低気圧が発達しながら通りやすかった。
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2004年12〜2005年2月の500hPa高度と偏差
等値線間隔は高度(実線):60m 偏差(破線):30m
赤:正偏差域 青:負偏差域
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