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2006年3月6日更新
【2005年の梅雨入り〜梅雨明けと梅雨の特徴】
[梅雨入り]  南西諸島を除いて平年より遅い梅雨入りとなり、特に、九州南部、北陸、東北北部では平年に比べ2週間程度遅れた。南西諸島では平年より早い梅雨入りとなった。

[梅雨明け] 沖縄と東北では遅い梅雨明けとなり、東北では平年に比べて10日前後遅かった。そのほかは、平年並か早い梅雨明けとなった。

[梅雨前線]  梅雨前線は、6月は南西諸島から日本の南海上に位置することが多かったが、27日ごろからは北陸や東北南部まで北上して活発となった。7月に入り、梅雨前線は本州上に停滞することが多くなり活動も活発であった。


[梅雨の時期の降水量] 梅雨時期の降水量は、九州南部から東海にかけては、平年より少なかった。
これらの地方では、特に6月は梅雨前線の影響を受けることが少なく、記録的な少雨となったところが多かった。一方、南西諸島では、6月は活発な梅雨前線の影響を受けたことにより、梅雨時期の降水量はかなり多かった。


* 梅雨は季節現象であり、梅雨入り・梅雨明けには平均的に5日程度の「移り変わり」の期間があります。気象庁では「○日ごろ」と表記しています。

* 梅雨期間の降水量は、入りの時期における遷移期間のおおむね中日から明けの時期における遷移期間のおおむね中日の前日までの降水量の合計値。



2005年の梅雨入り・梅雨明け・降水量
地方 梅雨入り 平年差 梅雨明け 平年差 降水量 (同期間の平年値)
沖縄 5/2 6日早 6/27 4日早 那覇 1033.5mm (424.2mm)
奄美 5/5 5日早 6/27 1日早 名瀬 1134.5mm (602.0mm)
九州南部 6/11 13日遅 7/15 2日遅 鹿児島 293.0mm (483.3mm)
九州北部 6/10 5日遅 7/17 1日早 福岡 291.0mm (388.0mm)
四国 6/11 7日遅 7/16 1日早 高松 215.0mm (206.6mm)
中国 6/11 5日遅 7/18 2日早 広島 457.5mm (361.9mm)
近畿 6/11 5日遅 7/18 1日早 大阪 238.0mm (271.4mm)
東海 6/11 3日遅 7/18 2日早 名古屋 180.5mm (295.5mm)
関東甲信 6/10 2日早 7/18
2日早 東京 286.0mm (239.9mm)
北陸 6/27 17日遅 7/18
4日早 新潟 211.5mm (145.1mm)
東北南部 6/15 5日早 8/4 12日遅 仙台 297.0mm (267.7mm)
東北北部 6/25 13日遅 8/4 8日遅 青森 146.5mm (131.6mm)


【梅雨期間の大雨】
6/14〜18 沖縄で記録的大雨 梅雨前線が東シナ海から本州の南に停滞し、活動が活発となった。沖縄では断続的に強い雨が降り続く。
17日、南西諸島付近にはテーパリングクラウド(発達した雲の集団)が発生し、沖縄本島で激しい雨。日雨量は那覇で213ミリに達し、気象台では土砂災害の危険が高まっているとして厳重な警戒を呼びかけた。
14日から18日までの総雨量は那覇で630ミリ。5日間で6月1か月分の雨量の3倍もの雨が降ったことになる。

7/1〜2 北陸と山陰で激しい雨 太平洋高気圧が西側で強まり、梅雨前線は山陰から北陸にかけて停滞し、活動が活発となった。
2日未明には島根県で記録的短時間大雨となり、美郷町・飯南町・温泉津町・大田市付近では1時間に約1000ミリの記録的な豪雨となった。

7/3〜4 山口・愛媛で浸水被害 梅雨前線はゆっくり南下し、西日本を横切るように停滞。発達した雲は山口県から愛媛県に回り込むように流れ込み、局地的に激しい雨を降らせた。

【総雨量】愛媛県内子町獅子越峠315mm、久万高原295mm、
伊予市中山295mm、山口県柳井市415mm、
周防大島町安下庄382mm、下松市310mm


この大雨により山口県と愛媛県ではあわせて1000棟以上が床上・床下浸水となった。


7/7〜11 九州北部で大雨 梅雨前線は華中から九州北部、北陸に停滞、クラウドクラスターが連なり西日本では局地的に1時間に30〜60ミリの非常に激しい雨が降った。 10日は熊本県と大分県で集中豪雨が発生、熊本県鹿北市では5時までの4時間で208ミリ、小国町では5時までの5時間で169ミリの雨量を観測した。 熊本県小国町杖立温泉では杖立川が氾濫し、旅館などで浸水被害。また、大分県日田市や九重町でも土砂崩れが相次いだ。


→ 詳細は気象ダイアリーを参照
→ 2004年の梅雨こちら



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