2009年10月5日更新
【2009年の梅雨入り〜梅雨明けと梅雨の特徴】
[梅雨入り] 梅雨前線の北上が遅れ、沖縄では平年より10日、奄美は平年より8日遅い梅雨入りとなった。沖縄では昨年に続いて、平年よりかなり遅い梅雨入り。一方、九州北部から東北にかけての地域では平年より2日〜8日早い梅雨入りだった。ただし、これは後日修正したものであり、当初は6月9日〜11日であった。なお、関東甲信の梅雨入りは当初より7日早く修正された。

[梅雨明け] 中国、北陸、東北の梅雨明けが特定されなかった。中国は1993年以来2度目、北陸は1998年以来3度目のこと。また、関東甲信は西日本に先駆けて7月14日に梅雨明けとなった。一方、西日本や東海では平年より2週間程度遅くなり、特に沖縄では観測史上2番目に遅かった。なお、今年は夏からエルニーニョ現象が発生していたと見られる。

沖縄の梅雨明け 遅い方順位
順位 梅雨明け
1位 1976年7月9日
2位
2009年7月6日
1982年7月6日
1975年7月6日
3位 1962年7月2日

[梅雨の時期の降水量] 九州南部では平年の半分程度と空梅雨だった。一方、梅雨前線は日本海側に停滞することが多く、九州北部と中国の降水量は平年より多くなった。梅雨の特徴は「前半空梅雨、後半豪雨」である。前半は梅雨前線の活動が弱く、6月15日には西日本に少雨情報が発表された。5月から6月中旬までの降水量は平年の2〜3割にとどまり、6月3日には四国の吉野川水系で取水制限が始まった。これは過去2番目に早いもので、早明浦ダムの貯水率は62%に低下した。後半は山口、福岡、広島、兵庫など日本海側で豪雨被害が相次いだ。気象庁は7月19日〜26日までの豪雨災害を「平成21年7月中国・九州北部豪雨」と命名した。

* 梅雨は季節現象であり、梅雨入り・梅雨明けには平均的に5日程度の「移り変わり」の期間があります。気象庁では「○日ごろ」と表記しています。

* 梅雨期間の降水量は、入りの時期における遷移期間のおおむね中日から明けの時期における遷移期間のおおむね中日の前日までの降水量の合計値。

2009年の梅雨入り(当初発表と確定日)
地方 当初発表 確定日 当初と確定の差
沖縄 5/18 5/18 なし
奄美 5/18 5/18 なし
九州南部 6/9 6/2 7日早く
九州北部 6/9 6/3 6日早く
四国 6/9 6/3 6日早く
中国 6/9 6/3 6日早く
近畿 6/9 6/3 6日早く
東海 6/9 6/3 6日早く
関東甲信 6/10 6/3 7日早く
北陸 6/10 6/3 7日早く
東北南部 6/10 6/4 6日早く
東北北部 6/11 6/4 7日早く


2009年の梅雨明け(当初発表と確定日)
地方 当初発表 確定日 当初と確定の差
沖縄 6/28 7/6 8日遅く
奄美 7/5 7/5 なし
九州南部 7/12 7/12 なし
九州北部 8/4 8/4 なし
四国 7/31 7/30 1日早く
中国 8/4 特定されず -
近畿 8/3 8/3 なし
東海 8/3 8/3 なし
関東甲信 7/14 7/14 なし
北陸 7/14 特定されず -
東北南部 なし 特定されず -
東北北部 なし 特定されず -


【梅雨の大雨】
1.6月28日~7月1日 大分と熊本で大雨
2009年6月29日9時 地上天気図と雲画像
梅雨前線が華中から西日本に停滞した。雲の帯が連なり、活発な雨雲が九州にかかり、熊本や大分では1時間に60ミリを超える非常に激しい雨が降った。両県には土砂災害警戒情報が出された。総雨量は大分県で500ミリ、熊本県で400ミリを超えた。

総雨量(2009年6月28日〜7月1日)
大分県 熊本県
椿ケ鼻 524.5ミリ 南小国 426.0ミリ
玖珠 395.0ミリ 鹿北 422.0ミリ
湯布院 393.0ミリ 鞍岳 267.0ミリ

2.7月7日 和歌山で局地的大雨
2009年7月7日9時 地上天気図と雲画像
非常に湿った空気が流れ込み、四国から関東、東北にかけての広い範囲で不安定な天気となった。和歌山県では局地的に雷雲が発達し、田辺市で増水した川に男性が流されるなど浸水被害が発生した。

3.平成21年7月中国・九州北部豪雨(7月19日~26日)
●7月19日 岡山で竜巻(F2)
2009年7月29日9時 地上天気図と雲画像
岡山県美作市で19時頃、竜巻が発生した。割れたガラスで女性2人がけが、車11台が全損、民家など約73棟に被害があった。被害は長さ約1.5キロ、幅約100メートルの帯状に集中した。

●7月21日 山口で土石流
2009年7月21日9時 地上天気図と雲画像
山口県防府市真男で特別養護老人ホームの裏山が崩れ、土石流となって施設に流れ込んだ。入居者7名が死亡、さらに市内135か所で土砂崩れが発生し、計14人が死亡した。美祢市では7時50分までの1時間に90.5ミリ、防府市では9時20分までの1時間に70.5ミリの猛烈な雨が観測された。

●7月24日~26日 福岡や広島で集中豪雨
2009年7月26日9時 地上天気図と雲画像
7月24日夕方から、長崎と福岡で時間雨量100ミリを超える記録的な豪雨となった。福岡空港では19時25分までの1時間に116.0ミリの豪雨となり、福岡の中心部で浸水被害が相次いだ。博多周辺で集中豪雨となったのは1999年6月29日以来10年ぶりのこと。この大雨による死者は福岡で12人、佐賀・長崎・広島で各1人、床下浸水は福岡で約3,800棟に上った。

1時間降水量(100ミリ以上)
1時間 地点名 降水量(ミリ)
19時25分まで 博多(福岡空港) 116.0
16時55分まで 石田(壱岐空港) 111.0
16時32分まで 芦辺(長崎) 103.0
19時52分まで 飯塚(福岡) 101.5
19時30分まで 篠栗(福岡) 100.5

4.7月31日~8月2日 近畿北部で局地的大雨とダウンバースト
2009年8月2日9時 地上天気図と雲画像
8月1日11時過ぎ、京都府宇治市と京都市伏見区でダウンバーストが発生した。宇治市のゴルフ場のコンクリート製支柱(高さ約25メートル)29本が折れる被害。また、8月2日未明には兵庫県で局地的な大雨となった。総雨量は兵庫県丹波市で204.5ミリ、京都府福知山市で190.0ミリなど。


→ 詳細は気象ダイアリーを参照



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