【さくら2025】高知は2年連続のトップ開花 過去最多の訪日外国人片山由紀子 (ウェザーマップ・気象予報士)
| 地域 | 気温 | 降水量 | 日照時間 |
|---|---|---|---|
| 北日本 | 1.2℃(かなり高い) | 122%(多い) | 91%(少ない) |
| 東日本 | 1.0℃(高い) | 114%(多い) | 92%(少ない) |
| 西日本 | 0.5℃(高い) | 105%(平年並み) | 99%(平年並み) |
| 沖縄・奄美 | -0.1℃(平年並み) | 114%(平年並み) | 107%(多い) |
2025年春(3月~5月)は暖かい空気に覆われた北日本と東日本で、気温が平年を大幅に上回り、記録的な暖春となりました。一方、寒気の影響を受けやすかった西日本や沖縄・奄美は気温の変化が大きく、肌寒い日が多くなりました。
また、降水量も北日本と東日本で多く、日照時間も少なくなりました。5月はくもりや雨のぐずついた天気が続き、五月晴れが少なかったと言えそうです。
開花
3月23日、全国のトップを切って高知と熊本でさくらが開花しました。高知は平年より1日遅く、昨年と同じです。高知のトップ開花は通算20回目となりました。なお、2年続けて同日同地点でのトップ開花は1971年・1972年の高知以来53年ぶり、2度目です。
この冬は西日本を中心に寒冬となったため、休眠打破は順調と思われましたが、成長スピードは上がらず、西・東日本では平年並みの開花となった所が多くなりました。
一方、北日本は気温の高い状態が続き、平年より一週間程度早い開花となりました。4月4日には仙台と福島で、17日には青森でさくらが開花するなど、今年もさくら前線の北上は早くなりました。また、4月23日は函館と札幌で開花しました。
満開
西・東日本では4月になると続々と満開となり、満開のさくらの下で入学式が行われた所が多くなりました。東京は3月30日に満開となった一方で、鹿児島は4月7日になって、ようやく満開となりました。鹿児島では近年、開花から満開までの日数が長くなる傾向にあり、今年も2週間とさくらの時期が長くなりました。
お花見を待ちわびているのは日本人だけではないようです。日本政府観光局によると3月の訪日外国人は過去最高の3,497,600人に達しました。これはさくら観光を目的とした訪日需要が高まったことなどで、中国、インドネシア、米国を中心に訪日外客数が増加したことが背景にあるようです。
さくら開花前に初夏日
3月23日は東京で今年初の夏日となりました。初夏を思わせる強い日差しと汗ばむ気温でしたが、周囲に緑はありません。東京ではまださくらが咲いていなかったのです。
平均すると、東京のさくら開花日は3月24日頃、一方で初夏日は4月22日頃で、その差は一か月くらいあります。通常、さくらが咲くころに夏日となることはありません。
ただ、過去一回だけ逆転したことがあります。2013年は3月10日に初夏日となり、6日後にさくらが開花したのです。3月の東京は雪日数が5日となるなど、寒暖差が非常に激しくなりました。
満開にならないさくら
那覇では年明けすぐの1月5日にさくら(緋寒桜)が開花しました。平年と比べ11日早い開花です。しかし、今年は平年の満開日2月4日を過ぎても満開になりませんでした。満開とならなかったのは1977年以来、48年ぶりのことです。
また、那覇のほかにも、石垣島と南大東島でも満開の発表はありませんでした。いずれも3年連続です。
なぜ、満開にならなかったのでしょう。気象台ではさくらの木の生育状況に原因があるのか、天候に原因があるのか特定できないとしています。

(2025年2月15日、沖縄気象台提供)

